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鉱害防止と環境保全(2015)

鉱害防止対策のための「発生源対策」と「坑廃水処理」

旧松尾鉱山新中和処理施設

旧松尾鉱山新中和処理施設

 金属鉱山では主として硫化鉱物を採掘するため、閉山後も採掘跡に黄鉄鉱や黄銅鉱、閃亜鉛鉱、方鉛鉱等の鉱物が残り、これらが地下水や空気中の酸素と反応し、重金属を含んだ酸性の坑廃水を発生することがあります。
 また、鉱業活動によって発生する廃石(ズリ)等の集積場においては、雨水等によってズリに含まれる有害重金属等が溶出し、鉱害の発生源となるほか、ズリ自体の流出や風による飛散等も問題となることがあります。
 これらを防止する鉱害防止対策は、大きく「発生源対策」と「坑廃水処理」の2つに分けられます。
 JOGMECは、鉱害防止実施者の依頼に応じ、坑廃水による環境負荷をおさえるため、発生源対策として、鉱害発生場所の周辺で水質の改善や水量の減少を図る坑道耐圧密閉や露天掘跡・集積場の整形・覆土・植栽等の工事を技術面で支援します。
 また、岩手県にある旧松尾鉱山では、JOGMECが県の委託を受け、坑廃水中和処理施設の運営管理業務を行っています。

鉱害発生源対策と坑廃水処理

鉱害発生源対策と坑廃水処理

  • 対策工事前

    対策工事前

  • 対策工事後

    対策工事後

休廃止鉱山への調査指導・調査設計・工事支援、運営管理

調査指導
 JOGMECは、鉱害防止の専門性に乏しい鉱害防止実施者の依頼に応じ、個々の休廃止鉱山ごとに鉱害の現況調査や鉱害防止対策の必要性の判断、対策内容の提言等を行っています。
 またJOGMECは、鉱害防止事業にかかわる関係組織を対象に、鉱害防止対策に関する情報提供や技術指導等を行っています。

調査設計
 JOGMECは、鉱害防止実施者が鉱害防止対策工事を行う際、対策の基本方針に基づく技術的な調査解析を行い、具体的な対策工法の提案や設計図書の基礎資料などを作成しています。

工事支援
 JOGMECは、鉱害防止実施者が実施する休廃止鉱山の鉱害防止工事の施工現場において、技術的な助言や施工前・後の水質状況のモニタリング等を行っています。

施設運営管理
 JOGMECは、岩手県八幡平市にある旧松尾鉱山新中和処理施設の運営管理業務を岩手県から受託し、安全かつ確実な坑廃水処理を32年間継続しており、長年にわたり北上川の水質保全に貢献しています。また、災害時の対応に万全を期するため緊急時対応訓練等も実施しています。

平成26年度鉱害防止支援対象鉱山位置図

平成26年度鉱害防止支援対象鉱山位置図