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鉱害防止技術と環境保全(2015)

鉱害防止のための技術開発

パッシブ・トリートメント(自然力活用型坑廃水処理)の調査研究
 現行の坑廃水処理(アクティブ・トリートメント)では薬剤、電力、管理人員を常時必要としていますが、パッシブ・トリートメントはこれらを極力必要としないメンテナンスフリーに近い水処理技術です。この技術を坑廃水処理に活用することで、処理費用の大幅な削減が期待できます。
 パッシブ・トリートメントの特徴は、微生物によって金属を沈殿除去しやすい状態に変えたり、植物によって金属を吸収するなど、自然の浄化機能を利用することにあります。
 JOGMECでは、微生物を活性化させる条件等の調査研究に取り組み、パッシブ・トリートメント技術の現場導入を目指しています。2014年度は、酸性坑廃水に対する屋外実証試験をスタートさせました。

  • パッシブ・トリートメントの概念図

    パッシブ・トリートメントの概念図

  • 酸性坑廃水を対象とする屋外実証試験

    酸性坑廃水を対象とする屋外実証試験

先導的調査研究
 2014年度は、人工湿地方式のパッシブトリートメント技術への適用を想定した、植物による休廃止鉱山坑廃水中の重金属吸着能力の検証についての調査研究を実施しました。
 水耕栽培方式による室内試験および坑廃水処理施設内での現地試験を行い、多様な栽培環境における植物の重金属集積能力を評価しました。



坑廃水水質改善調査
 鉱山の坑内採掘空洞のうち、水で満たされていない空洞部分に、中和殿物、建設残土及びセメントをベースとする充填材を充填することによって坑内水の水量減少、水質良化、坑内空洞の安定化、殿物処理費の低減を目指す技術開発を実施しました。
 2014年度は、最適な配合となる充填材の開発、坑道空間の形状や空洞量等を把握するための坑内空間調査および実証試験設計やモニタリング方法の検討を行いました。


坑廃水水質改善調査概念図

坑廃水水質改善調査概念図