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鉱害防止支援の地域とのコミュニケーションと災害訓練(2015)

鉱害防止支援業務に係る地域とのコミュニケーションと災害訓練(例 : 旧松尾鉱山新中和処理施設)

地域とのコミュニケーション

植樹活動

植樹活動

植樹活動
 旧松尾鉱山跡地では鉱山活動によって失ってしまった植生を取り戻すため、現地NPO法人や盛岡森林管理署などが中心となり、2002年より植樹活動が行なわれています。JOGMECや岩手県はこれまでこれらの植樹活動に参加し協力してきました。
 最近では地元だけでなく、盛岡市周辺までの広範囲にわたって市民参加が呼びかけられています。
 小さな苗木が大きな森に戻るまでにはまだ多くの時間と手間がかかりますが、植生が取り戻されることにより、地下浸透水が減り、ひいては坑廃水量の減少につながる重要な取り組みです。

処理施設見学者
 処理施設には年間1,000名程度の見学者が来訪します。地元あるいは東北圏内の小・中・高等学校や大学の生徒や先生方、地域の老人クラブ、テレビ・新聞・雑誌等のメディア関係者、北上川流域の環境NPO法人、国内外の鉱山関連技術者など様々な人達です。坑廃水やpHについて知らなかった人達も、まず旧松尾鉱山から流出する坑廃水の水量の多さ、処理施設の大きさに驚き、現在は鮭が遡上する北上川が、かつては魚が住めなかった川だと知り驚くのです。

災害訓練

負傷者搬送訓練

負傷者搬送訓練

災害訓練の目的
 
JOGMECでは、災害や事故が発生した場合の迅速かつ的確な対応を図るため、「旧松尾鉱山新中和処理施設に係る災害・事故等対応マニュアル」を作成しています。また、災害時の対応及び連絡体制を点検・整備することを目的に、災害を想定した訓練を毎年実施しています。

災害訓練の概要
 
近年、日本各地で竜巻や落雷、大雨に伴う災害が頻発しており、中和処理施設でも落雷や強風による建物の破損などが発生していることを踏まえ、落雷による停電、原水送水ポンプ室の火災、負傷者、非常用発電機の停止といった状況を想定し、中和処理設備の稼働不能による中和剤(炭酸カルシウム)直接投入までの手順を確認する実地訓練を実施しました。また、消火活動訓練、負傷者搬送訓練、災害情報の伝達、災害対策本部設置等の関係機関も含めた行動訓練を併せて実施しました。

成果と今後の方針
 今回の災害訓練では、発生頻度の高い“気象災害”がもたらす複数のトラブルを想定し、災害時の落ち着いた行動に結び付ける事を目的に、複雑な対処手順を確認し、消防署の協力のもと、実際の消防車および救急車を使った訓練も経験することができました。
 次年度以降も中和処理施設の無事故運転の継続のため、様々なケースを想定することで、中和処理施設の安全かつ確実な運営管理に繋がる訓練を継続して行きます。