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地熱資源開発と環境保全(2015)

 JOGMEC地熱部門においては、発電において二酸化炭素の排出量が少なく、再生可能エネルギーとして期待される地熱資源の開発を促進するため、「地熱資源開発調査事業費助成金交付事業」、「地熱資源探査資金出資/地熱資源開発資金債務保証」の支援業務を実施しています。また、地熱資源ポテンシャル調査のため広域の空中物理探査を自ら実施しています。

地熱発電のしくみ

地熱発電のしくみ

 「地熱資源開発調査事業費助成金交付事業」については、地熱発電を目的とした地熱資源開発の取り組みを促進するため、地熱資源開発事業者、もしくは地元の地熱関係法人が行う地表調査事業や坑井調査事業等の実施に必要な経費に対し、助成金の交付を行っています。平成26年度については地熱資源開発事業者で15件、地元の地熱関係法人で8件の合計23件を採択しています。当該助成金の交付にあたっては、これらの助成事業者に対し自然公園法、温泉法、森林法等の環境の保全に関する法令を順守させるとともに、必要な許認可の取得についても条件付けています。また、助成事業者は環境の保全を図るため、必要に応じ環境モニタリングを実施し、環境と調和した地熱資源開発調査に努めています。

  • 環境モニタリングの様子

    環境モニタリングの様子

  • 掘削調査用リグ

    掘削調査用リグ

 「地熱資源開発資金債務保証」については、探査(地熱貯留層評価)終了後の地熱発電所の建設に必要な坑井の掘削、パイプライン敷設、発電設備等にかかる資金調達について、プロジェクト会社が金融機関から開発資金融資を受けるに際し、機構はその債務の保証を行う支援を行っています。平成25年度は2件、平成26年度は1件の債務保証採択を行いました。この採択にあたっては、開発事業の技術的審査、経済性審査のほか、労働安全衛生・環境負荷低減のための汚染対策、自然環境の保全・社会環境への配慮等に関する審査・評価も行っています。

債務保証スキーム

債務保証スキーム

<採択案件(H26助成金・債務保証(建設中))>

平成24~26年度採択案件位置図(助成金・債務保証)

 

 地熱資源ポテンシャル調査については、ヘリコプターを利用した最新の空中物理探査手法による広域調査を平成25年度から開始しています。わが国には地熱資源の有望地域が多く存在しているなか、新たな有望地域を発掘するため、九州の「くじゅう」「霧島」の2地域で、また秋田県、岩手県にまたがる八幡平地域において調査を実施しています。調査の実施にあたっては、当該地域に生息する希少猛禽類の繁殖活動に重大な影響を与えることがないように配慮しています。また、本調査がヘリコプターを利用した空中からの探査手法であるため、地表上の環境に改変をともなう必要がないことからも、自然・環境保全に特に配慮した調査手法です。

  • 空中物理探査の概念図

    空中物理探査の概念図

  • 探査機材を搭載したヘリコプター

    探査機材を搭載したヘリコプター