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石炭資源開発と環境保全

モザンビークでは、木炭や薪の代替燃料として利用することで、森林破壊抑制への貢献が期待されるバイオコールブリケット(BCB)の製造技術・試用調査を実施しました。また、近年規制が強化されているインドネシアにおける鉱物資源開発に係る環境保護や森林保全、跡地処理等について調査も行いました。モザンビークでは、木炭や薪の代替燃料として利用することで、森林破壊抑制への貢献が期待されるバイオコールブリケット(BCB)の製造技術・試用調査を実施しました。また、近年規制が強化されているインドネシアにおける鉱物資源開発に係る環境保護や森林保全、跡地処理等について調査も行いました。

モザンビークにおけるBCB製造技術・試用調査

 JOGMECは、平成27年度にモザンビーク共和国における石炭資源の有効活用と環境負荷に配慮した石炭関連産業の将来像(クリーンコールタウン)計画の実行計画を策定する産炭国共同支援事業を行い、その一環としてBCB製造技術・試用調査を実施しました。
 モザンビークのTete市及びMoatize郡では、2013年時点で94%以上の世帯が、家庭用燃料として木炭や薪を日常的に使用しています。電化が進んでいる地域においても、調理には木炭や薪を使用しており、地域の半数以上の家庭で木炭・薪の使用による健康被害や、薪採集や調理に時間を要する等の課題を抱えていると同時に、森林破壊の進行が問題となっています。
 BCBは、おがくず等の未利用バイオマスと有効活用されていない低品位炭に属する2号炭が原料です。硫黄酸化物の発生が抑えられるため環境にやさしく、導入が進めば森林破壊の抑制や炭鉱会社のCSR活動にも寄与する燃料として期待されています。

BCB製造技術・試用調査概要

・Moatize地域の石炭とバイオマスを用いて、タブレット製造試験を行いました。ブリケット成型機を地域に設置すれば、おがくずやメイズ等の地域のバイオマスを活用してBCBの現地製造は可能であると分かりました。
・BCBを住民に配布して試用調査を実施し、参加モニターへのヒアリング調査を行いました。ヒアリングの結果、着火性、燃焼持続性、調理時間の短縮、火力、煙発生量すべてにおいて、薪・木炭より高評価が得られ、住民のBCBに対する期待が高いことが分かりました。
今回の調査で、BCB事業の優先度の高さが認識されたため、今後もモザンビークにおいて、BCB技術が導入されるよう、取り組んでいきます。

  • BCB燃焼の様子

    BCB燃焼の様子

  • 住民(モニター)によるBCBの試用

    住民(モニター)によるBCBの試用

インドネシアの鉱山資源開発における環境保護、森林保全、跡地処理等調査

 JOGMECは、平成27年度、インドネシアにおける石炭資源開発時の環境保護、森林保全や跡地処理・利用に係る各種規制等の現状調査と、今後のインドネシアの環境規制や森林保全・再生政策の見通しについて検討を行いました。
 インドネシアは、世界有数の石炭資源国であるとともに、世界最大の石炭輸出国でもあり、その生産量や輸出量は毎年増加しています。そのような中、インドネシア国内においては、2009年に新鉱業法が公布され、以降関連する法規制が導入されています。
 そのような状況を踏まえ、本事業においては、石炭資源開発における環境保護等の国際的動向や、インドネシアの鉱業関係法令の分析、インドネシアの石炭生産企業が実施している環境保護等取り組みの調査、インドネシア炭鉱の環境保護等における問題点と見通しの調査を実施しました。また、インドネシア・ジャカルタにおいて、日本側インドネシア側双方計73名が参加した現地報告会を開催し、調査の成果を報告しました。

インドネシア石炭生産企業による取り組み調査

  • 土壌流出防止のために植栽するDesmodium

    土壌流出防止のために植栽するDesmodium

  • 水質検査記録ボード

    水質検査記録ボード

調査成果現地報告会

  • 現地報告会の様子

    現地報告会の様子

  • 現地報告会での質疑応答

    現地報告会での質疑応答