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広報誌特集:資源大陸アフリカの全貌 (石炭)

モザンビークの採炭現場

モザンビークの採炭現場

日本企業も進めるモザンビークの炭鉱開発

モザンビークテテ州における炭鉱開発(主要プロジェクトのみ)

モザンビークテテ州における炭鉱開発(主要プロジェクトのみ)

 石炭は現在でも重要なエネルギー資源である上に、中国やインドなどの急成長国で需要が拡大していることから、安定的な供給確保が難しくなってきています。前号の『JOGMEC NEWS』(vol.31)で紹介しましたとおり、日本は世界中で新規ソースの開拓を進めており、アフリカのモザンビークも今後の展開が期待されるエリアの一つです。

 モザンビークでは、2012年度から日本政府の主導で石炭産業発展5カ年プランが進められており、JOGMECでは現在、次の事業を担当しています。
(1)地質構造調査:
 石炭の賦存が期待されるニアサ州やモニカ州においてモザンビーク政府と共同で作業を行い、2013年度以降はボーリングなどの本格的な調査に移行していく予定。
(2)石炭の利用に向けた石炭産業マスタープランの策定:
 産炭地域における石炭関連産業のニーズやポテンシャルの調査を行い、2013年度以降にマスタープラン並びに実行計画を策定する予定。

 JOGMECは、これらの事業をとおして幅広い視野でモザンビークの経済成長を支援するとともに、日本への石炭供給のさらなる安定化を目指します。

 特にモザンビークには、世界的にも賦存が限られかつ製鉄用コークスに不可欠な強粘結炭が豊富に賦存することから、日本の新日鐵住金と日鐵商事が同国での石炭開発(レブボープロジェクト)に当初から参加しており、JOGMECではこれらのプロジェクトを支援することで石炭の安定供給に努めていきます。

 石炭の場合、パイプラインで陸上輸送ができる石油や天然ガスと違って鉄道の存在が重要です。また大型の輸送船が停泊できる港湾の整備も欠かせません。開発はこれらのインフラ整備と併行して進められなければならず、まさにモザンビークの国づくりに協力していく作業なのです。

石炭でも高いポテンシャルが期待できるアフリカ

世界の石炭可採埋蔵量(2008年末)

 世界の石炭の可採埋蔵量を調べていくと、アフリカ諸国は決して高い数値ではありません。WECによると2008年末時点でのアフリカ全体での石炭の可採埋蔵量は317億トンと世界全体の3.7%(褐炭含む)にすぎません。また、そのほとんどが南アフリカにあります。しかしこれは南アフリカ以外で十分な探査活動が進んでいないからであり、周辺国でも今後は多くの石炭が発見されていく可能性があるのです。

 アフリカ南東部についていえば、モザンビークでは最近の探査活動の結果としてテテ州で約200億トンの資源量が報告されています(Clean Coal Symposium, 2011,Tokyo)。ボツワナでも約33億トンの確認埋蔵量が報告されています(McClosekey石炭輸出会議2009)。また、ジンバブエやタンザニア、マダガスカルなどでも豊富な資源量が期待されており、多くの可能性を持っているのです。

 JOGMECでは、我が国への石炭の安定供給確保に資する開発プロジェクトを推進していくとともにこれらのアフリカ諸国と日本の友好的な関係を深めていきます。

JOGMEC NEWS Vol.32
内容は2013年3月時点のものになります。
当記事が掲載された広報誌「JOGMEC NEWS Vol.32(2013年3月発行)」も併せてご利用ください。