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広報誌特集:いま改めて問う レアメタル

いま改めて問う レアメタル

2000年代半ばから2010年代初頭、
「レアメタル「」レアアース」などのヘッドラインが数多くのメディアを賑わし、
レアメタルの価格高騰や世界的な争奪戦の様子が盛んに報じられました。
特に、2010年の尖閣諸島問題に端を発した中国のレアアース輸出規制は大きな話題となり、

日本の産業界に大きな混乱をもたらしました。
こうした出来事は、一部の人々が使っていた用語であったレアメタルが、広く一般の方々に認知され、
日本の産業界に必要不可欠な金属として理解されるきっかけとなりました。言葉の定着とともに、
センセーショナルな話題として報道される機会も減ってきたレアメタルですが、果たして日本は、
これまでの供給リスクを解消させ、レアメタルを安定的に確保できる状況にあるのでしょうか?
本号では、レアメタル資源確保に向けた日本の取り組みに迫ります。

レアメタルとは?

 鉄やベースメタル(銅、亜鉛など)の対義語として定着しているレアメタルですが、どの元素をレアメタルと呼ぶかということについて、世界共通の定義はありません。 日本では1984年に通商産業省(現経済産業省)が、「地球上の存在量が稀であるか、技術的・経済的な理由で抽出困難な金属」のうち、「現在工業需要が存在する(見込まれる)ため、安定供給の確保が政策的に重要であるもの」として31鉱種をレアメタルとして定義し、レアアースもレアメタルの1鉱種(17元素の総称)とされました。 しかし、産業の進展やレアメタルの用途拡大に伴い、現在では、31鉱種に限らずベースメタル以外をレアメタルと呼ぶようになっています。

レアアースの特性の謎に迫る

将来の日本の産業を支えるレアメタル

 レアメタルは、各元素が耐熱性、耐食性、磁性、蛍光性などの点で特殊な性質を持つことから、日本の様々な産業分野に利用されています。 古くから、強度を増したり錆びにくくしたりするステンレスなど鉄鋼製品の添加剤として、レアメタルは重要な役割を果たしてきました。 近年では、電子部品、高性能磁石、小型二次電池、太陽電池、自動車の排気ガス浄化触媒など、日本が得意とするハイテク製品等の小型軽量化、省エネ化、環境対策に欠かせない重要な素材となっています。
 今後も、環境対応型・次世代自動車や環境・再生可能エネルギー、ロボット・ライフサイエンスなど、日本の成長産業分野で様々なレアメタルの需要拡大が見込まれています。 このようにレアメタルは「産業のビタミン」、「産業の生命線」として、将来の日本の産業競争力の維持・発展を支える存在なのです。

将来の日本の産業を支えるレアメタル
こんなところにリチウム!




JOGMEC NEWS Vol.36
内容は2014年3月時点のものになります。
当記事が掲載された広報誌「JOGMEC NEWS Vol.36(2014年3月発行)」も併せてご利用ください。