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石油開発最新事情:優先入札により権益を獲得したグリーンランド海域(カヌマスプロジェクト)―海外地質構造調査―(1)

「海外地質構造調査」とは

 石油公団時代から実施しているもので、本邦企業の参入が難しいフロンティアエリアなどを対象に、機構が先行的に地質調査や物理探査などの調査を実施することにより対象地域の技術的リスクを低減するとともに産油国(相手国)との関係を構築し、我が国企業の進出の促進を図るものです。
 具体的には、産油国政府等と事業の実施に係る基本合意書を締結し、排他的調査権を得て調査を実施し、調査データおよび報告書を産油国政府に提出します。調査結果により有望と判断された事業については、産油国政府から我が国企業への優先交渉権を得て、最終的に我が国企業が産油国政府と石油契約を結ぶことを目指すものです(図1)。

図1.海外地質構造調査のスキーム図「機構-産油ガス国政府-本邦石油開発企業」

図1.海外地質構造調査のスキーム図「機構-産油ガス国政府-本邦石油開発企業」

 海外地質構造調査は、石油公団時代の1979年以降、これまでに27か国63件の調査事業を実施しました。2004年以降、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)になってから、メキシコ領メキシコ湾、東南アジアでは我が国企業と知見活用型海外地質構造調査を実施し、最近ではケニア、セーシェルで調査を行っています(図2)。

図2.海外地質構造調査実績図(1979年~2014年11月末)

図2.海外地質構造調査実績図(1979年~2014年11月末)