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広報誌特集:油価低迷にも負けない 石油の街の底力

油価低迷にも負けない 石油の街の底力
佐藤大地

JOGMECのさまざまな業務を支えるメンバーを紹介する当連載。
3回目となる今回は、米国ヒューストン事務所長、佐藤大地を取り上げます。

“石油の街”ヒューストンで 資源・エネルギーに関わる情報を収集

 ヒューストンはテキサス州南東部に位置する全米第4位の人口を抱える都市で、近年は医療や航空宇宙の分野の世界的な中心地として有名です。また、1901年の油田発見以来、“石油の街”として栄えてきた歴史を持ちます。そのため、石油・天然ガス産業は上流の油田開発から下流の化学製品まで幅広く揃い、地元によく根付いていると感じます。
 この街を拠点に活動する我々の主な業務は、地元の新聞やヒューストン周辺で開催される各種会議のほか、専門誌、専門家および民間企業との情報交換を通じて石油・天然ガスに関する地元でしか入手できない情報を収集し、JOGMEC本部を通して日本の政府機関、日本企業に提供すること。これにより日本企業の米国での資源開発活動の促進や日本への石油・天然ガスの安定供給への貢献を図っています。
 一方で、近年の油価やガス価の低迷により、ヒューストンでも時折、関連企業の倒産や解雇のニュースが入ってきます。しかし低油価下ではガソリンが安くなり、また低ガス価は化学製品メーカーにとっては追い風でもあるため、不調な企業もある一方、好調な企業も存在するという状態です。そのため街全体が不景気といった雰囲気はあまりなく、産業の裾野の広い街の底力を感じさせます。

“石油の街”を感じさせるヒューストンの3つの特徴

毎日のように開催される会議で 各種最新情報が手に入ります

ヒューストン事務所も協力するメキシコでの国際会議

ヒューストン事務所も協力するメキシコでの国際会議

 ヒューストンでは米国エネルギー省(DOE)のトップが参加するエネルギー関連の世界的な国際会議から、研究者や技術者が集まる専門的な会議まで多くの会議が毎日のように開催され、エネルギー業界の最前線であることを実感します。ニュースで報じられない情報に加え、現場の雰囲気から、景気動向を肌で感じることができます。こうした情報の収集は、ヒューストン事務所の重要な役割です。

上流から下流まで エネルギー関連企業が軒を連ねています

ヒューストン市内のハイウェイ

ヒューストン市内のハイウェイ

 エクソンモービルやシェブロンなど国際石油資本の中でも「スーパーメジャー」と呼ばれる企業から、日本では知名度の低い独立系石油会社まで幅広い企業がオフィスを構えています。一方、世界最大の化学メーカーであるダウ・ケミカルの石油化学コンビナートをはじめ、さまざまな化学製品関連産業も育っている様子を見ると、上流から下流までエネルギー関連企業が軒を連ねる“石油の街”と感じます。

高速道路のすぐ脇でだって シェールオイルを生産しているんです

道沿いにある石油のポンプ

道沿いにある石油のポンプ

 ヒューストン郊外では、牧場地などでシェールオイル・ガスを採掘しているところも多く、場所によっては高速道路沿いでもシェールオイル・ガスを採掘するための井戸やポンプが数多く見られます。日本ではあまり見られない、何百もの採掘現場が広がっている光景は、一般の人々にまで石油産業が浸透している、ヒューストンならではのものではないでしょうか。

ヒューストン事務所の仕事で大切なこととは?

“ニーズを明確に 新鮮な情報を広く集めること”

 私の専門分野は元々地質であり、事務所着任当初は石油を探す上流を中心に情報を集めていました。そんな折、中下流の情報を求める方と接する機会があり、エネルギー関連の情報を幅広く収集することを心がけるようになりました。それを継続した結果、最近では皆に有益だと思える情報の取捨選択ができるようになったと思います。今後も有益な情報を提供し続け、日本の資源の安定供給に貢献していきたいです。

事務所は門野勉副所長(左)、現地職員のマルタ・アレオラさん(中央)、<br />佐藤大地所長(右)の3名で運営している

事務所は門野勉副所長(左)、現地職員のマルタ・アレオラさん(中央)、
佐藤大地所長(右)の3名で運営している




JOGMEC NEWS Vol.47
内容は2016年12月時点のものになります。
当記事が掲載された広報誌「JOGMEC NEWS Vol.47(2016年12月発行)」も併せてご利用ください。