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JOGMEC Techno Forum 2016開催報告(1)

はじめに

 JOGMEC Techno Forum は、石油天然ガス・資源開発に関する日本唯一の国際イベントであり、日本が保有する幅広い分野の優れた技術力(シーズ)を生かし、産油・産ガス国等が抱える技術課題(ニーズ)にソリューションを提供することを通じて、協力関係をより深める活動の一環として実施してきた。特に、このニーズとシーズの「出会いの場」を提供することで、産油・産ガス国のニーズを解決するための技術開発プロジェクト組成につなげ、産油・産ガス国および日本双方の有益なビジネス展開に寄与することを目的としている。
 2016年11月29~30日に東京・千代田区のパレスホテル東京で開催されたJOGMEC Techno Forum 2016は、過去3回の開催の結果を踏まえ、資源外交をより一層強化したいとの思いから経済産業省資源エネルギー庁と共同で開催した。国内外の講演者による計23件の講演の他、日本企業による11ブースの展示等が行われ、延べ1,800名を超える方々に参加いただいた。  なお、本フォーラムの詳細についてはホームページ http://techno-forum.jogmec.go.jp/2016/index.htmlを参照されたい。

図1.JOGMEC Techno Forum 2016案内ポスター

図1.JOGMEC Techno Forum 2016案内ポスター

Day1 (11月29日)

 フォーラム1日目は、産油・産ガス国を代表してメキシコ、ブラジル、インドネシアの政府機関幹部、産油・産ガス国NOCを代表してGazprom、SOCAR、ADNOC幹部より、資源開発の現状と、激動する事業環境に対応するための将来戦略について講演いただいた。また、国内外企業より、石油産業を取り巻く激動する事業環境下での、異なる得意分野を有する企業間のアライアンスによるシナジー効果を取り上げた発表がなされた。開発・生産コストの削減には継続的かつ多岐にわたる技術革新が必要不可欠であり、講演では各企業からアライアンスに基づく技術開発による効率改善の実例が紹介された。また近年ではビッグデータやナノテクノロジー等の、従来は石油開発に適用されてこなかった分野の技術への関心が高まっており、今後これらの分野を得意とする企業とのアライアンスにより更なる技術革新が期待されている。

図2-1.、図2-2.講演会場

図2-1.、図2-2.講演会場

Day2(11月30日)

 フォーラム2日目は、より技術に特化した講演プログラムを構成した。油価低迷のさなか、E&P企業がコスト削減や操業効率化などの技術課題を克服するための技術項目として「IOR・EOR」「ガス処理・有効利用技術」「ロボット・IoT・ビッグデータ」を取り上げ、それぞれのセッションに関して海外企業からのニーズと、本邦企業からのシーズについて講演いただいた。
 また、日本を代表する石油開発会社、エンジニアリング会社から各分野における専門家の方々にご登壇頂き、本テクノフォーラムの総括となるテクニカルディスカッションを開催した。「コスト削減」、「効率向上」、「アライアンス」をキーワードとして掲げた本年は、(1)コスト削減/圧縮・効率改善、(2)CO2 分離・利用、(3)フロンティア開発、(4)低油価環境下での活動・アライアンスの4つのテーマを設けた。今、石油開発の現場で求められている技術と行動について、登壇者から各社の戦略や注力分野での取り組み、また低油価を受けて産油国では技術開発に対する姿勢が以前より積極的になってきた現状等が紹介された。

図3.テクニカルディスカッション

図3.テクニカルディスカッション