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個と個のつながりが国と国のつながりへ(1)

個と個のつながりが国と国のつながりへ

JOGMECでは、1989年から約30年間、資源国の技術者等への研修を実施してきた。
その目的は、資源国との関係構築だ。
今回は、国同士の関係構築の第一歩となる個人と個人の交流に焦点を絞り、研修事業を紹介する。


研修を受けている人々の写真
研修事業の重要性

日本は、資源・エネルギーの多くを輸入に依存している。
そこでJOGMECは資源の安定供給の確保に向け、
資源国と良好な関係を築くため、研修事業を推進している。

資源の安定供給確保に欠かせない関係づくり

 JOGMECは約30年間、石油・ガス分野だけでも世界48カ国から約3,500名の技術者等を招へいし、JOGMECの技術センター(TRC)を中心に、実践的スキルの習得を支援してきた。その目的は、資源外交における信頼関係構築だ。
 資源の多くを輸入に頼っている日本が安定供給を確保するには、資源国との友好的な関係づくりが不可欠。とはいえ、信頼関係の構築は一朝一夕で実現するものではない。そのため、JOGMECは長年にわたって研修事業を実施し、資源国との信頼関係構築に努めてきた。資源外交に資する事業は、技術支援、人材育成などさまざまだが、いずれも長い時間をかけて成果を出すもの。長年深めてきた信頼関係というのは、簡単にはなくならない。研修事業は一見して資源の安定供給に直結する業務ではないが、資源国との信頼関係強化には親日派を増やすことが大切だ。資源国の技術者等を招へいし、より直接的に日本をアピールできる研修事業は、資源国との関係構築において重要な役割を担っている。

イラクやUAE、タイ、カンボジア、ウガンダなどの修了生が再来日時に<br />持ってきたり、次の研修生に託した職員へのお土産の数々

イラクやUAE、タイ、カンボジア、ウガンダなどの修了生が再来日時に
持ってきたり、次の研修生に託した職員へのお土産の数々

世界の資源・エネルギー業界で活躍する修了生との交流

 とはいえ、約3~10週間という短期間の研修だけで、本当に長期的な関係構築につながるのかと疑問を抱く人もいるかもしれない。その答えは、修了生とJOGMEC職員の交流を見れば明らかだ。研修が終わり帰国した後も、修了生と職員はグリーティングカードを送り合ったり、再来日の際に連絡を取り一緒に食事をしたりと、着実に親交を深めている。特に、桜と紅葉の季節は修了生から来日の連絡が相次ぎ、うれしい悲鳴をあげるという。研修中に培われた信頼関係や日本への親しみは帰国後も残り、長期的な関係へとつながる。そして、修了生の中には、今や資源国の大臣や国営石油会社の役員を務める者も少なくない。親日派の修了生の増加は、資源国との関係を温めてくれるだろう。個々の交流は、将来国同士を強固に結びつける可能性を秘めている。

JOGMECはこれまで、石油・ガス、金属、石炭分野で数多くの資源国の技術者等に研修を実施。<br />近年、石油・ガス分野では資源国のニーズに応え、日本の効率的なマネジメント手法<br />「KAIZEN」方式を研修として提供し、世界中に親日派を増やしている

JOGMECはこれまで、石油・ガス、金属、石炭分野で数多くの資源国の技術者等に研修を実施。
近年、石油・ガス分野では資源国のニーズに応え、日本の効率的なマネジメント手法
「KAIZEN」方式を研修として提供し、世界中に親日派を増やしている

JOGMEC NEWS Vol.49の表紙
内容は2017年6月時点のものになります。
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