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ボリビア・アルティプラーノ
中南部地域経済開発セミナーの開催 <企画調査部 調査課課長代理 小嶋 吉広 報告>
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1. セミナー開催の背景 『アルティプラーノ』とは、ペルー、ボリビア及びチリに拡がる高原地帯を指す。ボリビア中南部に広大に拡がるアルティプラーノ地域は、標高3,000mを超える高地であるが、住友商事(株)が100%権益を保有して操業するSan Cristobal(サン・クリストバル)鉛・亜鉛鉱山、Uyuni(ウユニ)塩湖でのリチウム資源開発評価、再生可能エネルギーとして期待される地熱発電プロジェクト等、我が国に関係する事業及びプロジェクトが展開されつつある。 この様な状況を踏まえ、日本とボリビア両国の鉱業関係者の、より一層の相互理解の増進及び互恵関係構築を目的として、本地域に係る経済開発セミナーを開催した。 ■参考 Uyuni塩湖の概要 ・Potosi市より西に約300 km ・標高約3,700m ・面積約12,000 km²、南北約100 km×東西約130 km ・リチウムの推定資源量:およそ9百万t(ボリビア側発表) San Cristobal鉛・亜鉛鉱山の概要 ・権益保有者:住友商事100% ・生産開始:2007年8月 ・確認埋蔵量:銀14千t、亜鉛 3.8百万t、鉛 1.3百万t ・年産量(2008年実績) 銀 512t、亜鉛 173千t、鉛 67千t 2. 概要 本セミナーは、世界最大のリチウム埋蔵量が期待されるUyuni塩湖が位置するボリビア南部において、今後の地域経済開発に向けたボリビアと日本の相互理解の増進及び互恵的関係構築を目的に開催した。 ボリビア側からCaro(カロ)開発企画大臣はじめ160余名が参加し、日本側からは、経済産業省 高橋大臣政務官、在ボリビア日本国大使館 田中特命全権大使、JOGMEC森脇理事、住友商事梶A三菱商事鰍ネど企業から関係者計62名が参加し、参加者数は200名を越える盛況となった。(プログラムは別紙参照) 3. セミナーでの両国政府関係者の発言要旨 開発企画省Caro大臣 (開催挨拶) 日本との友好関係及びセミナー開催に謝意が表された後、「アルティプラーノ中南部地域では、リチウムの工業化・産業化に基づく開発計画が策定されていることから、セミナーを通じて両国間のより一層の関係構築を期待する」と表明。 経済産業省高橋大臣政務官 (基調講演) 「我が国企業、METI及びJOGMECは、ボリビアのリチウム資源開発に貢献する観点から、2009年にUyuni塩湖からのリチウム回収技術に関する提案を行った。リチウム以外にも産業振興や地域開発について、スポンサーではなくパートナーという立場で、両国が共に考え、共に発展を分かち合えるように手を携えていきたい。」 Minera San Cristobal S.A社Gerardo Garrett副社長 (セミナー講演) 「San Cristobal鉱山は周辺コミュニティや環境と調和した操業をこれまで行ってきているところ、今後も持続的な鉱業活動を展開していくため、一層の操業改善及び探鉱投資促進を図る予定である。」 JOGMEC森脇理事 (セミナー講演) 「ボリビアの持続的な経済成長のためには、リチウムの他、鉛・亜鉛・錫等の鉱物資源賦存が期待されるアルティプラーノ中南部地域の探査活動が重要であり、JOGMECでは、リモートセンシングを活用した衛星画像解析技術、環境調和型の鉱山開発促進に不可欠な鉱害防止技術等の支援を通じ、リチウムのみならず、ボリビア鉱業振興に貢献するための全体支援に取り組んでいく所存である。」 資源エネルギー庁鉱物資源課 安永課長 (セミナー講演) 「ボリビア国でのリチウム資源開発を契機とした持続的経済成長実現に向け、戦後我が国の高度経済成長の原動力となった傾斜生産方式の有効性及び普遍性を分析することで、我が国のこれまでの成長経験・ノウハウを活用し、かつボリビア国の経済環境に適合した産業化モデルを提案したい。」 在ボリビア日本国大使館田中大使 (クロージング・リマークス) 「このセミナーの成果として、アルティプラーノ地域には、様々な開発ニーズ及びポテンシャルが存在し、ボリビアの開発政策である“Vivir Bien”※の理念に対する理解を深め、その価値観を共有し、両国間の信頼関係深化を達成することができた。」 炭化水素省Vicenti大臣 (ボリビア政府代表) 「日本とは永い友好の歴史があり、全国民が日本の経済発展のことを承知している。ボリビアでは、発展のために必要であれば、日本の優れた技術を受け入れる用意がある。日本との間では、例えばリチウムの産業化、地熱発電所建設など、ボリビアが開発したいセクターで合意できることを望んでいる。また、高橋政務官、田中大使をはじめ日本側ミッションに対して謝意を表明すると共に、本セミナーの共催相手方として、今次セミナーを成功に導いたJOGMECに対して深謝する。」 ※Vivir Bien:2006年に発表されたボリビア国家開発計画(2006〜2010)中の言葉で、直訳すると『良い生活』。同計画の主目標は貧困削減と経済発展にあり、基本理念は「良い生活が出来るよう、尊厳あり、主権を持つ、生産的かつ民主的なボリビア(Bolivia: Digna, Soberana, Productiva y Demacratica para Vivir Bien)」というもの。
4. JOGMECによる取り組み JOGMECとしては、資源開発分野のみならず、オールジャパン体制でこのような地域開発・産業創出に向けた協力活動を通じ、ボリビア側の理解と協力を得ながらリチウム資源をはじめボリビアでの鉱物資源開発が互恵的経済関係の下で展開されていくことを期待し、日本のプレゼンスを高めるべくオールジャパンの中核的な役割を担っていく所存である。
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