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独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構
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希少金属備蓄部
 
 希少金属(レアメタル)は、「地球上にその存在が稀であるか、又はその抽出が経済的・物理的に非常に困難な金属」を総称するものです。このレアメタルは、ステンレスなどの基礎素材産業からハイテク分野の産業にいたるまで幅広く利用されており、我が国の産業にとっては欠くことのできない重要な原材料です。
 希少金属備蓄部では、このようなレアメタルの供給途絶などに対応するため、レアメタル国家備蓄事業の運営(備蓄物資の放出・売却、備蓄物資の保管・管理等)、レアメタルの需給動向や価格動向の調査、安定供給のための方策の検討などを行っています。
 
レアメタル国家備蓄制度の概要
・現在の国家備蓄状況
・備蓄7鉱種の写真他
備蓄物資の放出・売却
・最近の備蓄物質売却状況他
備蓄物資の保管・管理
・国家備蓄倉庫の概要・写真他
レアメタルの需給・価格動向調査
・レアメタル備蓄データ集の紹介
・備蓄対象7鉱種の主要埋蔵国、生産国、
 対日輸出国情報他
レアメタル関連資料の無償配布のご案内
 

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『レアメタルの価格推移』につきましては、データの著作権等の関係から、2008年末をもって掲載を中止致しました。あしからずご了承下さい。

『レアメタルの需給動向(ニッケル,クロム, タングステン, コバルト,モリブデン, マンガン,バナジウム,プラチナ,レアアース,インジウム,ニオブ, タンタル, ストロンチウム及びガリウム)』
  ※ニッケルについては、「ベースメタル国際動向」の一部として「金属資源レポート」に掲載しています。

レアメタルのリサイクル流通状況調査
  備蓄7鉱種について、我が国主要需要分野ごとにリサイクル(スクラップ含む)の現状と課題をとりまとめた報告です。

日本経済の将来の発展を支える素材― レアメタル
  世界から高く評価されている我が国の素材産業。その今後の発展には、レアメタルが必要不可欠です。
レアメタル供給構造の不安定性(南アフリカ共和国におけるマイニングメジャーの動向)
  白金族金属、クロム、マンガン、バナジウム等のレアメタル大生産国である南アフリカ共和国についてのマイニングメジャーの動きを交えての報告です。
レアメタルの供給構造の脆弱性(タングステンにみる中国の影響)
  中国がレアメタルの需給動向および価格動向に与えている影響について、タングステンを例としてまとめました。
ハイテク産業の国際競争力を支えるレアメタル
  日本のハイテク産業の国際競争力を支えるレアメタル関連製品のうち、小型化・軽量化・高性能化及び省エネルギーの諸点で大きく貢献している、小型二次電池、希土類磁石及び超硬工具について、わかりやすく纏めました。
21世紀の日本経済を支えるハイテク産業への素材(レアメタル)の安定供給は?
  我が国経済の将来を支える環境・エネルギー分野、電子材料分野等のハイテク産業にどのようなレアメタルが使われているか、どのようにその安定供給を確保するか等について、わかりやすく纏めました。

レアメタル備蓄制度の背景と歴史
  我が国レアメタル備蓄制度の創設の経緯及びその時代背景、そして現在までの変遷を記述しています

 
 
レアメタル国家備蓄制度の概要
    
 我が国のレアメタル備蓄制度は、1983年度(昭和58年度)からスタートしています。それは、2度にわたる石油危機の経験から、資源小国である我が国の経済基盤の脆弱性が改めて認識され、資源セキュリテイーの確保、経済安全保障の確立といった観点から石油備蓄と同じように金属の備蓄制度が必要だということで創設されたものです。
 この備蓄制度は、官民協力のもとで備蓄をし、安定供給に対するリスクを軽減する役目を果たしています。民間備蓄は各民間企業において自ら備蓄を行い、国家備蓄はJOGMECにおいて備蓄事業を運営しています。現在、7種類のレアメタルについて備蓄をしています。これらのレアメタルは、その供給のほとんどを海外に依存し、かつ供給リスクが大きい金属です。
 
制度 国家備蓄 民間備蓄
実施主体 独立行政法人石油天然ガス・
金属鉱物資源機構
民間企業
(財)国際鉱物資源開発協力協会がとりまとめる
対象鉱種 ニッケルクロムタングステンコバルトモリブデンマンガンバナジウム
目的 円滑な産業活動の維持及び
国家経済安全保障の確立
企業の使用実態に即応した
自主的な備蓄制度
保管場所 茨城県の備蓄倉庫に
おいて一元集中管理
民間企業が個別保管管理
目標 国内基準消費量の42日分
(備蓄目標量の7割)
国内基準消費量の18日分
(備蓄目標量の3割)
合計 国内基準消費量の60日分
 
 
◎ 現在の国家備蓄状況
  レアメタルの供給については、未だに地域的な紛争など個々の国の情勢に起因する供給不安や、供給構造の寡占化に伴う経済的リスクなどが存在しているところです。そのような情勢の中、国家備蓄についても、昨今の財政難から備蓄物資を保有する費用を極力抑えるとともに、これらリスクに対応するため、現時点で以下のとおり備蓄を行っています。
 
国家備蓄の実施状況
備蓄鉱種 備蓄日数
(日)
ニッケル 21.8
フェロクロム 29.2
タングステン 20.1
コバルト 22.2
モリブデン 17.1
フェロマンガン 26.2
フェロバナジウム 18.9
平均備蓄日数 22.2
  ※平成21年3月末現在
 
 
備蓄7鉱種の一例
 
備蓄物資の放出・売却
 
我が国への主要レアメタル供給国において、万一、戦争や内乱が起こったり、ストライキや輸送中の事故などにより、海外からの供給が不足した場合、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構は、緊急時放出として国家備蓄物資を売却します。また、レアメタル価格が著しく高騰した場合、備蓄量の調整が必要な場合にも、備蓄物資の一部を売却します。
 
区分 緊急時放出 平常時売却
放出・売却
供給障害の深刻化・長期化による経済混乱を回避することが目的

国家備蓄物資の放出は、民間備蓄物資の取り崩しが開始された後、依然として必要がある場合における「最後の手段」としての役割を有する
価格高騰に伴う供給逼迫による国内需要者の需給タイト感の緩和に資することを目的とする

また、相対的に供給が安定している鉱種については、売却により国家備蓄に係るコスト軽減を図る
放出・売却基準
我が国に対する主要供給国における戦争、内乱、労働争議等により当該鉱産物が不足し、国民経済又は産業活動に重大な支障が生じると認めた場合

民間備蓄取り崩しとの一貫性、供給障害への対応状況、国民生活及び産業活動への支障の度合い等を総合的に判断
直近の市場価格が取得原価を上回り、かつ売却予定価格が取得原価を上回る場合に売却可能
売却及び売却量の決定は、需給動向、在庫動向等を総合的に判断し市場へ与える種々の影響を考慮した上で実施
放出・売却先
海外からのレアメタル又はその原料の供給に障害が生ずることにより正常な生産活動を行うことが困難であると認められる事業者又はその団体に対して売却

原則として、我が国レアメタルの生産及び消費の大宗を占める民間備蓄参加者等に対して放出
レアメタル又はその原料の供給を受けて生産活動を行っていると認められる事業者に対して売却(民間備蓄参加者及びその他の事業者)
放出・売却量
放出先企業より最終需要量の申告を求めた上で放出量を決定
国家備蓄量の一部
放出・売却方法
価格のさらなる高騰や大きな資金力を有する者の独占的な購入を回避する
一般競争入札
放出・売却価格
国際価格、国内価格等を勘案した価格

放出を受けた者が過度の利益を享受することがないように、また価格の一層の高騰を引き起こすことのないよう、その時点における市場価格を踏まえて決定
国際価格、国内価格等を勘案した価格

放出を受けた者が過度の利益を享受することがないように、また価格の一層の高騰を引き起こすことのないよう、その時点における市場価格を踏まえて決定し、かつ取得価格より高い価格とする
 
 
◎ 最近の備蓄物資売却状況
  レアメタルについては、ここ数年いくつかの鉱種の価格が高騰し、上記売却制度を活用して売却を行っています。最近行われた売却の内容は、以下のとおりです。ニッケル地金が863t、フェロニッケルが6,443t、モリブデンが415t、フェロマンガンが19,650t、フェロバナジウムが160t、タングステンが117t売却されています。
 
<高騰時売却>
      入札時期    鉱   種 売却量(総重量)
  @ 2004年   3月 フェロバナジウム 20t
  2004年   4月 モリブデン(クルードオキサイド) 338t
  B 2004年   5月 フェロバナジウム 20t
  2004年 11月 フェロバナジウム 120t
  2004年 12月 モリブデン(ソルブルオキサイド、ピュアオキサイド) 23t
  2005年   6月 タングステン(ウォルフラマイト、鉄鋼用シーライト、金属用シーライト) 117t
           
<平常時売却>
      入札時期    鉱   種 売却量(総重量)
  2003年   6月 モリブデン(クルードオキサイド) 34t
  2004年   2月 モリブデン(クルードオキサイド) 20t
  2004年   4月 フェロマンガン 15,000t
  2005年   3月 ニッケル地金 498t
  2005年   3月 フェロニッケル 109t
  E 2006年   4月 ニッケル地金 177t
  F 2006年   4月 フェロニッケル 907t
  G 2006年   8月 ニッケル地金 188t
  2006年 12月 フェロニッケル 5,427t
  2007年   9月 フェロマンガン 4,650t
 
 
備蓄物資の保管・管理
 
  備蓄物質については、機構が茨城県に所有する国家備蓄倉庫で一元的な保管・管理を行っています。
 
<倉庫の補修等>
  国家備蓄倉庫は、建設後20余年たっています。この間、施設の経年劣化状況調査、必要な補修工事の実施、また、計量機器の整備などを行っています。

<備蓄物資の品質管理>
  備蓄物資については、倉庫棟、屋根付きヤードに保管し、品位の劣化が生じないよう管理しています。しかし、購入後、長期間保管していることから、品質劣化がないことを確認するため品位確認も行っています。

<倉庫内での積み替え等>
  備蓄物資の荷崩れ等を防止し安全・安定した保管を図るため、また、効率的な物資放出に備えて、積み替えや移動などを行っています。
 
◎ 国家備蓄倉庫の概要 
  倉庫所在地 茨城県
  敷地面積 約37,000m(野球場が約3面入る広さ)
  保管施設等 倉庫棟と屋根付きヤード
      倉庫棟にはドラム缶などに入った備蓄物資を保管、ヤードにはいわゆるバラもの(フェロマンガン等)を保管。
  検量器 備蓄物資をトラックにて放出する際に、計量できるトラックスケールを2台設置。
       
       
  <国家備蓄倉庫  空中写真>
 
 
 
  <管理棟・ヤード>   <倉庫棟>
  管理棟・ヤード   倉庫棟
       
  <ニッケル地金保管状況>   <フェロクロム保管状況>
  ニッケル地金保管状況   フェロクロム保管状況
 
 
レアメタルの需給・価格動向調査
 
希少金属備蓄部では、備蓄対象鉱種である7種類をはじめとして各種のレアメタルについて常にその価格動向や需給動向を注視し、レアメタルの安定供給を図るための方策を検討しています。
なお、下記のデータ集、報告書、関連資料については、希少金属備蓄部にて閲覧が可能です。また一部については無料配布ができるものもございますので、ご利用下さい。
資料配付のご案内はこちら
 
(1)レアメタル備蓄データ集の作成
  備蓄対象7鉱種(ニッケル、クロム、タングステン、コバルト、モリブデン、マンガン、バナジウム)を中心に、資源量、生産量、消費量や日本及び世界の需給動向等をとりまとめたデータ集を毎年作成しています。
 
(2)ハイテク分野等に使用されるレアメタルに係る情報収集
  今後の我が国産業の発展にとって重要な分野や環境・省エネルギーといった政策上重要な分野において、必要とされている多くのレアメタルについて情報収集を行っています。
  例えば、IT関連分野では液晶導電膜に使用されるインジウム、2次電池材料に使われるコバルト・リチウム・バナジウム・希土類、発光ダイオードに使われるガリウムなどです。また、環境・エネルギー分野における燃料電池や太陽電池、また環境対策用の自動車用触媒に使われているプラチナ、希土類などもあります。これらのレアメタルは各産業において、なくてはならないものとなっています。
 
●<積極的な情報提供>
(1)ホームページによる情報提供
  ホームページを通して、希少金属備蓄部に関連する情報を広く提供しています。
 
 
(2)レアメタル関連資料の無償配布
  レアメタルに係るデータ集をご希望のみなさまに無償で配布しています。
資料配付のご案内はこちら
 
(3)パンフレット等を通じての情報提供
  希少金属備蓄部の業務に関するパンフレットを作成して広く情報提供をしています。
  「安定供給のための備蓄」と題してレアメタル備蓄制度の設立とその後の経緯、国家備蓄放出・売却要件、国家備蓄倉庫の概要などを説明しています。
  また、備蓄対象7鉱種の主要埋蔵国、生産国、対日輸出国の情報や各鉱種のマテリアルフロー(原料から最終用途までを示したフロー図)及び海外における備蓄制度についても掲載しています(下表よりご覧になることができます<PDFファイル等>。)。これを見るとレアメタルが多くの分野で使用されていることがわかります。
 
●世界の主要埋蔵国、生産国、対日輸出国
  ニッケル クロム タングステン コバルト
  モリブデン マンガン バナジウム  
●我が国の輸入依存相手国比率
  ニッケル クロム タングステン コバルト
  モリブデン マンガン バナジウム  
●世界の消費割合
  ニッケル クロム タングステン コバルト
  モリブデン マンガン バナジウム  
●マテリアルフロー図
  ニッケル クロム タングステン コバルト
  モリブデン マンガン バナジウム  
●海外における備蓄制度のページはこちら
 
 
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 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
 希少金属備蓄部
 Tel;044-520-8620 Fax;044-520-8720
 E-mail;metal-stock@jogmec.go.jp
 
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