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人工天盤による下向充填採掘法
 
     
 

人工天盤による下向充填採掘法は、1960年代に黒鉱鉱山である秋田県小坂鉱山において開発されました。
日本の黒鉱は今からおよそ1500万年前、海底火山活動により堆積生成された比較的新しい鉱床であって、
金,銀,銅,鉛,亜鉛を始め各種レアメタルを含有してその経済価値は高い反面、海底噴気堆積性鉱床であるが故に
粘土や泥を伴い、さらに鉱石自体も亀裂が多いために採掘に当たっては強盤圧を有効に制御する必要があります。

 

[人工天盤による下向充填採掘法]
 1.複雑な形状の鉱体もずりの混入無しに完全採掘が可能です。
 2.鉄筋モルタル製の人工天盤の下で採掘作業が行われるため、落盤の無い安全な方式です。
 3.採掘後も、速やかに完全充填するので強盤圧を抑制し得て、地表への影響も少ないです
等、黒鉱採掘技術上の問題点を解決した方法であって、以来、日本の黒鉱鉱床開発の基本技術となりました

  秋田県の花岡鉱山を例に、解説します  
  大タイトル 探鉱と開坑  
 
坑外しま試錐で得た情報を元に、鉱床層準より20-30m下位のレベルに下盤坑道を掘進す。
右矢印
下盤坑道を試錐基地として、20m間隔で扇状に上向きの試錐を行い、鉱体形状を確認します。  
下盤坑道を掘進図
上向きの試錐を行う図
   
下矢印
投入坑井を開削図
沿層斜坑を掘進図
シールドレイズマシンにより、上盤坑道と下盤坑道の間に投入坑井を開削します。
左矢印
鉱床層準に上盤坑道を、さらに沿層斜坑を掘進します。  
 
     
  大タイトル 採掘  
 
鉱体最上部のスライスに水平、直進でゲート坑道を入れます。
右矢印
ゲート坑道の鉱石が途切れた時点で、ゲート坑道に対して直角なクロスカット採掘に移行します。
右矢印
採掘が完了したクロスカットは、直ちに選鉱廃さいモルタルで湿式充填し、隣のクロスカット採掘に移ります。  
ゲート坑道を入る図   クロスカット採掘に移行図   湿式充填し、隣のクロスカット採掘に移る図  
       
下矢印
 
    直下の掘削   直下のスライスへ移行  
        上部のスライスが全て充填に置き換えられたところで、直下のスライスへ移行します。  
 
     
 
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