地熱セミナー「地域と地熱発電~地域の視点から考える~」を開催
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、2月27日盛岡市にて約200人の一般来場者を得て地熱セミナー「地域と地熱発電~地域の視点から考える~」を開催し、事例報告とパネルディスカッションを行いました。
- JOGMECでは、地域で取り組む小規模な温泉発電や熱水利用を含む地熱発電を積極的に支援しています。平成25年度の地熱資源開発調査事業費助成金交付事業の採択案件20件のうち、7件は地元の地熱開発法人等が行う地域に密着した案件です。
- 今回のセミナーは、地域のエネルギーである地熱について、地域主体で考えていくきっかけを作り事業促進につなげていく目的でテーマ設定したもので、地熱ポテンシャルが高く、日本最初の地熱発電所・松川地熱発電所の建設以来長年地域と地熱が共生してきた北東北の盛岡で開催したものです。
- 「地熱発電を取り巻く最近の動きとJOGMECの取り組み」を報告の後、八幡平市長・田村正彦氏、元気アップつちゆ社長・加藤勝一氏、秋田県立湯沢翔北高校商業クラブから、地域での地熱活用の取り組み事例をそれぞれ発表いただきました。
- パネルディスカッションでは、東北大学名誉教授・新妻弘明氏の進行のもと、各パネリストが地域や会社等での経験や考えを披露しながら、「地産池消のプロジェクトにすることが重要」、「地域活性化のきっかけになる」、「リスクはあるが成功すれば可能性が広がり地域の宝になる」、「事業者サイドとしては、地域に一番喜ばれるプロジェクトに取り組みたい」等と意見交換がなされました。
- 一般来場者は、約200名。来場者アンケートによると、セミナー内容について来場者の9割が理解でき、8割が満足したと高い評価が得られており、「湯沢翔北高校のプレゼンでは次世代を担う若い力の取り組みに感銘を受けた」、「土湯温泉町の一生懸命な取り組み、八幡平市長の思いを聞けた」など、開催内容に対し多くのポジティブな感想が寄せられました。
- なお、本セミナーは、JOGMECが岩手県、岩手日報社、全国地方新聞社連合会と協力して主催したもので、その内容は開催地及び近県の地方新聞に採録記事として掲載するとともに地熱に関心の高い国内各地方紙にニュース配信されました。
日時 |
平成26年2月27日(木)13時30分~16時30分 |
場所 |
ホテル東日本盛岡(盛岡市大通り3丁目3番18号) |
主催 |
JOGMEC、岩手県、岩手日報社、全国地方新聞社連合会 |
後援 |
秋田県、秋田魁新報社、東奥日報社、河北新報社 |
プログラム |
●事例報告
1.「地熱発電を取り巻く最近の動きとJOGMECの取り組み」 JOGMEC特命参与 中島英史
2.「八幡平市の地熱発電による地域活性化」 岩手県八幡平市長 田村正彦
3.「土湯温泉の復興再生を懸けた再生可能エネルギー事業への取り組み」元気アップつちゆ社長 加藤勝一
4.「地域を熱く沸かす『地熱のまち・湯沢』プロジェクト」 秋田県立湯沢翔北高等学校 商業クラブ
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●パネルディスカッション登壇者(敬称略)
(モデレーター)
新妻弘明 東北大学名誉教授
(パネリスト)
井岡聖一郎 弘前大学北日本新エネルギー研究所准教授
伊藤聡子 フリーキャスター・事業創造大学院大学客員教授
梶原竜哉 地熱エンジニアリング株式会社常務取締役
加藤勝一 株式会社元気アップつちゆ代表取締役社長
佐々木琴 秋田県立湯沢翔北高等学校商業クラブ代表
田村正彦 八幡平市長
中島英史 JOGMEC特命参与
平栗カヨ子 松川温泉松川荘女将 |
アンケート結果:セミナー内容の理解度
湯沢翔北高校商業クラブの事例発表
アンケート結果:セミナーに対する満足度
パネルディスカッション
この記事に関するお問い合わせ先
地熱部 地熱開発課高橋
電話 03-6758-8001
総務部 広報課西川
電話 03-6758-8106