ボツワナ共和国にてJOGMEC/SADCリモートセンシングセミナー等を開催
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)は、2019年11月1日、ボツワナ共和国においてJOGMEC/SADCリモートセンシングセミナーを開催しました。本セミナーに先立ち、10月28日~31日にリモートセンシング技術を競う競技会が開催され、本セミナーにおいて競技会の結果発表、日本人専門家による講演ならびに新たに指導者レベルに到達した研修生の認証式を行いました。また、11月4日~15日にかけてリモートセンシング技術講習のためのワークショップを開催しております。
本セミナーは、リモートセンシングおよび地理情報システム(GIS)を用いた鉱物資源探査等技術の南部アフリカ開発共同体(SADC)加盟国への普及と向上、人的ネットワーク構築を目的として、2009年より毎年開催しているもので、今回で11回目の開催となりました。
今年は、SADCに加盟する13カ国(注1)及びニジェールから、100名の技術者、政府関係者等の参加がありました。
また、今年のワークショップでは初めてボツワナ共和国からインストラクター(注2)を招聘し講義を実施しました。これは、アフリカにおいて、鉱物資源探査等技術に関する持続的な人材育成システムの構築に資する取組みです。
JOGMECでは、本セミナーをはじめとするボツワナ・地質リモートセンシングセンターの事業を通じ、引き続きSADC加盟国を中心としたアフリカへの人材育成協力と関係強化を進めてまいります。
(注1)アンゴラ共和国、ボツワナ共和国、コンゴ民主共和国、エスワティニ王国、レソト王国、マダガスカル共和国、マラウイ共和国、モザンビーク共和国、ナミビア共和国、南アフリカ共和国、タンザニア連合共和国、ザンビア共和国、ジンバブエ共和国(アルファベット順)
(注2)インストラクターとは、以前、本事業で技術を習得し指導者の認証を受け、研修生に指導が可能な者
ボツワナ地球科学機構(BGI)にて、ボツワナ・地質リモートセンシングセンターでの研修受講経験のある技術者を対象に実施。国毎に解析を行い、その結果を11月1日のセミナーにて発表。前述のSADC加盟国13カ国38名が参加。
定光JOGMEC理事、竹田在ボツワナ日本国大使(代読)、コケツォボツワナ地球科学機構次長による開会挨拶に続き、石川JOGMECボツワナ・地質リモートセンシングセンター所長によるリモートセンシングセンター事業の概要紹介、競技会での解析結果の各国からのプレゼンテーション、広瀬講師(一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構宇宙産業本部長)、清水副所長による技術講演を実施。競技会結果については日本人専門家および各国競技会参加者による審査を経て上位国へ表彰を行うと共に、JOGMEC独自の認定制度に基づき、指導者レベルにあると認定された技術者(2カ国4名)に対する認定証書の授与を行い、ティアポ ボツワナ地球科学機構所長による閉会挨拶により幕を閉じた。
インストラクター認定式
競技会表彰式(第1位:南アフリカ)
リモートセンシング初級者を中心にした、衛星画像解析ならびにGIS技術の基礎的な研修および野外での実習を実施。14カ国(前述のSADC加盟国13カ国にニジェール共和国を加えたもの)27名が参加。
ワークショップ第1部に参加した者の半数を対象に、リモートセンシングの応用技術に関する研修(今回のテーマは「リモートセンシングによる小規模・違法採掘モニタリング」)を実施。14カ国14名が参加。
ワークショップ参加者一同
ワークショップご訪問の竹田在ボツワナ日本国大使
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