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JOGMEC、世界のプラチナ主生産国、南アフリカの有望地域における権益獲得に向けて2件目の共同探査事業立ち上げへ

2009年10月9日

最終更新日:2009年10月9日

 JOGMEC(理事長:河野博文)は、10月9日カナダの探鉱会社プラチナム・グループ・メタルズ社※と南アフリカ共和国のウォーターバーグ地域においてプラチナ・ニッケル・銅等を対象とした共同探鉱実施契約(JV契約)を締結し、共同探鉱(JV)を開始しました。

 プラチナは、世界の自動車排ガス規制の強化に伴い国際的な需要の拡大が見込まれています。また、燃料電池等の低炭素社会向け製品用の材料としても注目されており、我が国が目標として掲げる、2020年までの温室効果ガス25%削減を達成する上でも重要なレアメタルの一つです。しかしながら、プラチナについては、我が国企業が権益を有していないため安定供給を確保することが課題となっています。今回のJV契約締結は、主要生産国である南アフリカの中でも鉱床の存在可能性が高いブッシュフェルト地域で鉱区を確保しました。この地域は、未設定の鉱区はないとも言われている程鉱区の確保が難しいことから、今回のJV事業で足掛かりを得たことは、我が国の権益確保にとって非常に意義あるものです。

 JOGMECは、南部アフリカ地域において、今年3月にも同じ南アフリカ(ワースプリング地域)でプラチナを対象とした最初のJV事業を開始しました。10月7日にはボツワナ共和国(ディコロッティ地域)でニッケル・プラチナのJV事業を、更に今回、新たに南アフリカでJV事業を開始したことで、レアメタル資源の重要な供給源として注目されている南部アフリカにおいて、この6ヶ月という短い期間に3件のプラチナ探査のJV事業を立ち上げたことになります。

 また、JOGMECは、2008年7月に開設した南部アフリカ開発共同体(SADC)加盟14カ国を対象としたボツワナ共和国・地質リモートセンシングセンターにおいて、鉱物資源探査の技術移転・共同解析を実施しています。今回のJV事業の成立には本センターも貢献しており、日本政府による資源国との関係強化への継続的取り組みが、具体的な成果として実を結んだものです。

プロジェクトの概要

1)調査地域
 ウォーターバーグ(Waterberg)地域は、プレトリアの北北東約270km、ブッシュフェルト岩体の北部に位置します。鉱区面積は137km2。地表に露出はないものの、既に実施された磁気・重力の空中物理探査結果、プラチナの存在を特徴付ける高磁気及び高重力異常が把握されており、十分なポテンシャルを有している地域です。
 同地域ではプラチナ資源を求める世界各国の鉱山会社・探鉱会社がひしめき合って探鉱を実施している状況です。

2)契約内容
 同鉱区においてプラチナム・グループ・メタルズ社は100%の権益を保有しています。JOGMECおよびMnombo Wethu Consultants CC社が一定の探査費用を負担することによりプラチナム・グループ・メタルズ社から権益の一部を取得するファームイン契約です。JOGMECは、4年間で320万米ドルの探査費用を拠出することにより、37%の権益を獲得することが出来ます。

(注)Mnombo Wethu Consultants CC社は、南アフリカ共和国の「Black Economic Empowerment: BEE」政策に基づき鉱業分野で事業を行う場合に不利益を被った南アフリカ人(Historically Disadvantaged South African: HDSA)に権益移転を義務付けられている関係で参加している南アフリカの地元資本の企業です。

3)探鉱内容
 空中物理探査データから抽出された高磁気、高重力アノマリーに対して地上物理探査を実施し、ブッシュフェルト岩体・北部リムの延長を確認します。その際、JOGMECが保有する最新の物理探査技術(SQUITEM)の適用も検討します。SQUITEMとは、JOGMECが開発した高温超電導磁力計を用いた先進的な高精度電磁探査技術で、高温超電導磁力計とは高温SQUID(超電導量子干渉素子)を利用した磁力計です。

4)プラチナム・グループ・メタルズ社(PlatinumGroupMetalsLtd.)※の概要
 カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーをベースとし、南アフリカ共和国のヨハネスブルグにも事務所を持っています。カナダ・南アフリカの双方に経営陣が配置され、20年以上に渡り探鉱、鉱山開発などを実施してきた実績があります。同社は南アフリカのブッシュフェルト岩体西部にプラチナのFS案件(Project1)を保有するほか、カナダ・オンタリオ州においてプラチナの案件(Agnew Lake)を保有しています。

5)ボツワナ・地質リモートセンシングセンター
 ボツワナ共和国では、2008年7月にJOGMECと同国地質調査所の共同事業として地質リモートセンシングセンターを開設。JOGMECは現地に職員を常駐させ、同国の地質技術者への技術移転と共同解析を実施しています。
 同センターでは、2009年度より、その活動範囲を南部アフリカ開発共同体(SADC)諸国へ拡大して、更なる共同探査の形成を目指しています。具体的には、2009年7月27日から1週間にわたり同センターでセミナー及びワークショップが開催され、これにはボツワナ関係者以外にSADC加盟国関係者22名が参加し、参加者から好評を得ました。

調査地域位置図

調査地域位置図

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