重質油回収・改質技術

期待が高い重質油

 重質油は在来型の石油に匹敵する1兆バレル以上の可採埋蔵量がある重要な資源です。1990年代末以降、原油価格が高騰するなかで、重質油への期待は大きく、商業化も進んできました。しかし重質油は地下から汲み出すにしても、輸送するにしても、改質・製油するにしても、在来の原油と比べて難しく、適切な技術がないために経済的に開発できない場合も多くみられます。

 一部の条件の良い重質油は商業化可能でも、巨大な埋蔵量から期待される生産量を得るには、まだまだ技術開発が必要なのです。JOGMECは、重質油の商業化に求められる様々な技術の開発促進を手がけて行く計画です。

JOGMECの取組み

 重質油は一般的に粘性が高く、また硫黄や重金属などの不純物を多く含んでいるため、油田から製油所までの輸送距離が長い場合や、重質油を取り扱える製油所が近隣にない場合には、せっかく発見された油田がこれらの問題によって開発されないままに放置されることがあります。そういった問題を解決するために、油田の生産現場において重質油を改質(低粘度化、軽質化)し、改質された原油を製油所まで送るという方法が検討されています。

 油田での改質は、比較的小規模で低コスト、また簡単なプロセスであることが必要となり、そのための技術のひとつとして、JOGMECでは超臨界水を用いた改質技術の開発を(株)日揮とともに進めています。また油田での改質では、それぞれの油田毎の重質油の性状に合わせて改質技術を最適化するとともに、重質油の回収率を高めるためのスチーム攻法などと併用しエネルギー効率を高めるなどの工夫を行うことにより、採算性の高い重質油田開発が可能になると期待しています。

カナダにおいてSCWC技術の小規模実証試験始動!~技術ソリューション事業「超臨界水を利用した超重質油部分改質技術の小規模実証試験」~(2015年5月8日)

* 一般的に石油開発分野では22°APIより重い原油を重質油としています。

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