資源備蓄

緊急時の放出

緊急放出のスキーム

我が国への石油供給不足、または我が国における災害の発生により国内の特定の地域への石油供給が不足する事態が生じる恐れがある場合に、国民生活・経済の混乱を防止しつつ石油の安定供給を図るためには、適切な初期対応が重要です。具体的措置を講ずるにあたっては、供給削減の程度、予想される継続期間、国内需給動向などを基に、またIEAとの協調及び連携を視野に入れ、石油備蓄の放出や需要抑制などの対応措置を機動的かつ適切に組み合わせて対応することが必要です。
このように状況により緊急時の対応が異なるため、対策手順を確定的なものとして捉えることはできませんが、そのイメージを示すと次のとおりです。

緊急放出のスキーム

災害時石油・石油ガス供給連携計画

2011年3月に発生した東日本大震災を経験し、石油・石油ガスの安定供給を確保するためには、災害時の供給体制を一層強化する必要があることが明らかとなりました。これを踏まえ、石油の備蓄の確保等に関する法律(石油備蓄法)が改正されて2012年11月に施行され、一定規模以上の石油・石油ガス業者に対し、共同で、地域ごとに、共同作業体制の構築・設備の共同利用・輸送に係る協力等の災害時の石油・石油ガスの供給体制に関する計画である「災害時石油供給連携計画」、「災害時石油ガス供給連携計画」の作成及び届出が義務付けられました。災害時には、計画が実施されることになっています。
JOGMECは、石油・石油ガス業者の要請に応じ、災害時石油・石油ガス供給連携計画の実施に関し、必要な人的及び技術的援助を行います。

緊急時対応訓練

緊急時における迅速かつ円滑な対応を目的に、旧石油公団の設立当初から有事を想定し、実際にタンカーを国家備蓄基地に着桟させ、国家備蓄石油の搬出及び搬入をすることにより緊急時対応訓練を実施しています。
1997(平成9)年度からは、荷役技術の維持向上を目的に、これまでの緊急時対応訓練を補完するものとして、タンカーの着桟を行わない新たな代替訓練を実施しています。
緊急時対応訓練では、備蓄石油の漏洩及び労働災害を起こさないような安全操業の実現に加え、関係者・地域住民の緊急時対応に対する理解、不測の事態に備えた設備の安全点検、人的能力の確保・育成等も実践しております。

  • 緊急放出訓練の様子
  • 緊急放出訓練の様子