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レアメタル備蓄とは

 レアメタルは、世界的にその存在がまれであるか、または分離・抽出が困難な金属元素の総称です。様々な特性を持つレアメタルは、鉄鋼の添加剤として用いられてきただけでなく、近年ではハイテク製品やグリーンテクノロジー製品に用いられています。例えば、LED照明、液晶パネル、二次電池、半導体、電動自動車等のモーター用強力磁石、太陽光パネル、風力発電機、触媒などを製造する上でレアメタルは必要不可欠です。

 レアメタルは、資源の偏在性等により少数の資源保有国において、また、資源メジャーや特定の少数企業によって生産が寡占状態にあることも多く、また資源保有国の資源ナショナリズム・戦争・内乱・労働争議や暴動・国家間の政治的対立などによって供給が途絶えてしまうリスクがあります。また、近年ではレアメタルの価格高騰により市場が極めてタイトになる事態も見られます。レアメタルは、鉄や銅、鉛、亜鉛などのベースメタルと比較して、資源の埋蔵や生産拠点の偏在性が高く、副産物として生産されるものも多く、それら生産物は主産物に依存し市場規模が小さいため、価格変動も大きく不安定な供給構造となっています。

 このような状況下、レアメタルの短期的な供給障害に備えることを目的として、JOGMECはレアメタルの国家備蓄を担っています。希少金属備蓄部は、緊急時や需給逼迫時にレアメタルを本邦企業に対して放出・売却することにより、レアメタルの安定供給に寄与することを目的とした業務を行っています。この制度は、我が国が資源小国であると再認識させられた二度の石油ショック後、1983年に創設され、これまで延21回の売却を実施してきました。

 我が国レアメタル備蓄制度は、国家備蓄と民間備蓄の2本立てとなっています。日本の基準消費量の42日分を国家備蓄、18日分を民間備蓄が担い、合計60日分を目標とし、我が国資源セキュリティの最後の砦として、短期的な供給障害に備えています。