JOGMEC 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構

金属鉱物資源開発の推進及び脱炭素化

 電動自動車や再生可能エネルギー発電設備等の普及拡大により、需要の増加が見込まれる鉱種(以下「カーボンニュートラル対象鉱種(CN対象鉱種)」という。)の安定供給を確保するため、それら鉱種の探査・開発に対して、より積極的にリスクマネー支援・技術支援を行います。また、国産の海洋鉱物資源開発に向けた取組や海外における探査も着実に進めていきます。
 また、鉱山や製錬所における脱炭素化の取組を促進するため、資金的支援の強化の検討や技術支援の実施等を行います。

(出典:経済産業省 鉱業小委員会資料を基にJOGMEC作成)

カーボンニュートラル実現に向けたリスクマネー支援の強化

計画  CN対象鉱種であって、供給リスクが高くかつ需要が急増する鉱種を対象とした案件について、探鉱、開発、鉱山権益取得及び脱炭素化に資する取組等について、リスクマネーによる支援強化を検討します。
実施状況  探鉱出資や海外金属採掘等出資における機構の出資割合の引き上げにより、企業の資源投資リスク軽減に向けた支援拡充を検討中。
 海外開発資金債務保証における保証料率の見直しを検討中。
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現行の金融支援制度と条件

制度 概要(出融資割合、保証割合・料率)
探鉱融資 ベースメタル:70%上限、レアメタル・ウラン:80%上限
探鉱出資 最大50%
海外開発債務保証 割合:90%上限、料率:0.4~1.55%(保証人有:0.1%)
海外金属採掘等資金出資 出資割合:最大50%

CN対象鉱種に関する生産技術開発の推進

計画  CN対象鉱種の供給源多様化を目的として、尾鉱からのレアメタル回収といった未利用資源の活用や、これまでよりも効率性の高い生産技術の開発などに取り組みます。
実施状況  金属資源技術研究所において、豪州クイーンズランド州政府との共同研究による尾鉱からのコバルト回収事業、及びエマルションフロー技術を利用したレアアース分離事業を実施中。
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マテリアルフローやサプライチェーンの分析を踏まえた鉱種別の取組の検討

計画  CN対象鉱種に関し、各鉱種が抱えるサプライチェーン上の課題について、鉱種ごとに分析を行い、資源・原料の安定供給確保、及び我が国産業の国際競争力強化に向けて解決すべき課題を抽出します。これらの分析や課題の抽出においては、鉱山からの鉱石(一次資源)だけでなく、リサイクル原料(二次資源)のマテリアルフローも把握し、循環型社会の構築に向けた検討に資する情報やデータの提供を行います。
実施状況  2020年度、国内外の需給の状況や動向等を把握し、マテリアルフローを整理。今年度も引き続き検討中。
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EEZ内の海洋鉱物資源開発の推進

計画  海底熱水鉱床やコバルトリッチクラスト等は、銅、コバルト、ニッケル等のCN対象鉱種を含み、他国の政策等の影響を受けにくい、重要な国産の鉱物資源として期待されています。既に2017年以降、日本のEEZ内において世界で初めてとなる海洋鉱物資源の連続揚鉱試験や掘削試験に成功しております。それらの結果を基に、鉱床のタイプに合わせた採鉱・揚鉱の技術開発や最適な選鉱・製錬プロセスの開発等、生産技術の開発・確立に向けた取組を強化するとともに、EEZ内に賦存する海洋鉱物資源の資源量の把握を進めていきます。
実施状況  海底熱水鉱床とコバルトリッチクラストについて資源量評価や生産技術の開発を実施中。
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海外における鉱物資源探査の推進

計画  CN対象鉱種については、これまでもコバルト、レアアース、銅等の探査により、新規鉱床の発見や潜在的な資源量の確保を実現してきました。これら探鉱成果を我が国企業に引継ぎ、開発につなげていくとともに、引き続き新たな鉱床の発見に向けて積極的に探査を推進していきます。
実施状況  CN対象鉱種について複数のジョイントベンチャー調査を実施中。新規案件も検討中。
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レアメタル備蓄制度の更なる運用改善

計画  新たな脱炭素技術の開発・普及に伴い、今後、鉱種ごとの需要が大きく変化する可能性が大きいことから、供給動向等も踏まえ、備蓄鉱種を柔軟に入れ替えるなど、機動的な対応が可能となるような制度に改善していきます。
実施状況  備蓄物資の売買を積極的に行い、産業ニーズを踏まえた入れ替えを実施中。
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鉱山・製錬所における脱炭素化取組に対する支援

計画  鉱山・製錬所等における再生可能エネルギー導入、電化・燃料電池化等の脱炭素化の取組に対して積極的にファイナンス支援をしてまいります。
 我が国企業の脱炭素化に係る技術的な取組に対しても、共同スタディを通じて支援を行います。
実施状況  新規ファイナンス支援スキームを検討中。
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金属リサイクル技術開発支援

計画  我が国企業による効率的・経済的なリサイクル技術の開発を支援し、脱炭素化に寄与する国内でのリサイクル事業の促進を図ります。
実施状況
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休廃止鉱山の鉱害防止事業におけるCO2削減の取組支援

計画  休廃止鉱山の坑廃水処理における、電力や薬剤の削減からCO2排出量の大幅削減が可能なパッシブトリートメント技術(重力や微生物の働き等の自然環境で得られる力を最大限活用した坑廃水処理技術)について、実鉱山への技術導入を図るためのガイドラインの作成や、鉱山跡地の緑化促進などに関する共同研究等を行い、鉱害防止事業における脱炭素化の取組を促進します。
実施状況  パッシブトリートメント技術の実規模実証試験及び植物内生菌を活用した鉱山跡地緑化について共同研究を実施中。
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