JOGMECは資源国鉱山公社や海外企業他とのJV(ジョイントベンチャー)調査等を実施し、衛星画像解析、物理探査、地質調査及びボーリング調査を通じて資源の賦存状況を把握した上で有望なプロジェクトを本邦法人等へと引き継いでいます。
銅鉱、鉛鉱、亜鉛鉱、マンガン鉱、金鉱、ニッケル鉱、ウラン鉱、ボーキサイト、クロム鉄鉱、すず鉱、タングステン鉱、モリブデン鉱、コバルト鉱、ニオブ鉱、タンタル鉱、アンチモン鉱、リチウム鉱、ボロン鉱、チタン鉱、バナジウム鉱、ストロンチウム鉱、希土類金属鉱、白金族鉱、鉄鉱、ベリリウム鉱、ガリウム鉱、ゲルマニウム鉱、セレン鉱、ルビジウム鉱、ジルコニウム鉱、インジウム鉱、テルル鉱、セシウム鉱、バリウム鉱、ハフニウム鉱、レニウム鉱、タリウム鉱、ビスマス鉱、グラファイト鉱、フッ素鉱(金属元素と結合しているものに限る。)、マグネシウム鉱、シリコン鉱、りん鉱(金属元素と結合しているものに限る。)及びカリウム鉱 |
地質ポテンシャル、鉱業投資環境および安全面等を考慮した地域 |
対象となる案件は、毎年JOGMECのホームページにおいて募集し、JOGMECが定めた基準に基づき採択を行います。
ただし、予算状況により公募を行わないことがあります。
オルキデアス地域は、アンデス山脈東部にあり、ミラドール銅鉱山やサンカルロス・パナンサ銅鉱床など優良な銅鉱床が賦存し、近年もワリンツァ鉱床などの新しい銅鉱床の発見が相次いでいる斑岩型銅鉱床ベルトに位置しています。JOGMECは、2022年2月より本地域においてボーリング調査等を実施し探鉱を推進しています。同国での初の共同探鉱として、銅資源の供給源多角化および安定供給が期待される新たな銅鉱床の発見を目指します。
オルキデアス地域調査現場の様子
パンゲニ地域は、世界的な産銅地帯であるザンビアカッパーベルトの西方延長部にあたり、これまで地質調査の進んでいない地域であるものの、新たなコバルト-銅鉱床の発見の可能性があるエリアに位置します。JOGMECと共同調査相手方の加BeMetals Corp.は、2021年3月から本地域において地質調査、地化学探査、物理探査およびボーリング調査を実施し、複数の箇所でコバルト及び銅の鉱徴を確認し、追加評価をおこなっています。周辺では、ルムワナ鉱山(銅-コバルト鉱床)やセンチネル鉱山(銅鉱床)等の大規模鉱山が操業しており、本地域においてもこれら鉱山と類似する鉱化が確認されていることから、同様の大規模鉱床の発見が期待されます。
(a. CT1孔 161.20メートル、b. SW1孔 147.50メートル、GN:片麻岩、SCH:片岩)
黄色の鉱物が黄銅鉱(赤矢印で例示)
マウントアイザ東地域は、豪クイーンズランド州の北西部に位置し、周辺には稼行中の銅・亜鉛・鉛等多金属鉱山が複数所在する鉱物資源ポテンシャルの高い地域です。2019 年11月に開始した本探鉱プロジェクトでは、地質調査、物理探査等により有望地区として抽出した地区においてボーリング調査を実施した結果、優勢な銅・金鉱化帯を捕捉しました(代表的試錐結果:区間長60メートル 銅1.04% 金0.25グラム/トン)。
2021年8月には、本JVプロジェクトにおける調査実施者としての地位を我が国企業に引継ぎ、資源開発上流権益取得につながることとなりました。
オーストラリア連邦マウントアイザ東JVプロジェクト試錐調査写真