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世界初の国際的な褐炭水素バリューチェーン構築を日豪共同で推進
~CCS事業参画によってクリーン水素製造に不可欠なCO2の処理に貢献~

2022年1月21日

 JOGMECは、2022年1月20日に豪州ビクトリア州政府(以下、VIC州政府という)と、同州で計画されているCCS(二酸化炭素回収・貯留)事業(CarbonNet)へのJOGMECの参画に関する契約を締結しました。これまで日豪共同で進めている褐炭を活用した水素製造事業の一環としてCCS事業に参画するもので、JOGMECは、VIC州政府が実施するCCS事業のFEED(注1)に貢献し、VIC州政府とともに事業の商業化を推進してまいります。
(注1):Front End Engineer and Designのことで概念設計・Feasibility Studyの後に行われる基本設計のこと。

 JOGMECは、2018年にVIC州政府とMOUを締結し、エネルギー資源全般における関係強化を目的として包括的・戦略的パートナーシップを構築してきました。これまでVIC州では、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と日本企業が褐炭ガス化から日本への海上輸送に至る褐炭水素事業を日豪共同で実施しています。化石燃料を原料とするブルー水素の生産には、CO2の処理が必要不可欠です。この度、CCS事業にVIC州政府の求めに応じる形でJOGMECが参画することになり、その結果、世界初の褐炭由来の国際的なブルー水素バリューチェーン全体を日豪共同で実現することになります。

出典:HySTRA - 技術研究組合 CO2 フリー水素サプライチェーン推進機構(http://www.hystra.or.jp)

 CarbonNetは、豪州南東海岸沖のバス海峡にあるギプスランド盆地のペリカン層にCO2圧入・貯蔵する事業で、年間500万トンのCO2を25年間にわたって貯蔵することを目的とする一大プロジェクトです。CarbonNet のFEEDは、CCSの商業化に向けて、VIC州政府がこれまで蓄積したデータを活用し、水素を製造する際に排出されるCO2を回収し、地中に貯留するプロジェクトであり、CCS事業としては世界的に見ても大規模な商業化を目指す事業となります。

 本契約締結はJOGMECの廣川満哉理事と豪州ビクトリア州のJaala Pulford資源大臣が調印しています。また、今般の契約締結は1月21日にVIC州への水素輸送船の到着を祝う式典が同州ヘイスティング港で行われるため、同式典のタイミングをとらえた形で実施しました。

 今回の契約締結を機に、廉価な水素など新エネルギーの原料として褐炭の開発が促進され、また、日本企業による商業規模でのCCS事業への参入が期待されます。さらにはNEDOの推進する褐炭水素事業と連携することにより水素エネルギーの日本への供給がさらに進展することも期待されます。

 JOGMECは、石炭資源およびCCS等の石炭分野の先進的な取り組みを推進し、VIC州政府との一層の関係強化を図るとともに、持続可能な開発目標(SDGs)である、低炭素社会の実現を目指し、我が国のエネルギーセキュリティの向上に貢献してまいります。
VIC州ギブズランド盆地とCarbonNet事業の位置図。CarbonNet事業はVIC州東方Gippsland BasinのPelican siteでCO2の地下圧入が予定されている。
CarbonNet事業の概念図。CO2は陸上から海域の圧入サイトまでパイプラインで輸送され、年間500万tペースでCO2の圧入を行う。

参考

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