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菊間国家石油備蓄基地における総合防災訓練の実施について

2018年10月22日

 JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)が国から委託を受けて管理している菊間国家石油備蓄基地(愛媛県今治市、以下「菊間基地」)において、10月16日(火)、平成30年度総合防災訓練が実施されました。
 本訓練は、平成30年度の菊間基地防災訓練計画に基づき、災害発生時における被害を最小限にとどめるため、訓練を通じて自衛防災組織の迅速かつ適切な防災活動に加え、関係機関との連携体制の再確認と協力体制の充実・強化ならびに基地関係職員の防災意識の高揚を図ることを目的としています。

 訓練では、「南海トラフを震源とする南海トラフ巨大地震(今治市菊間町は震度6弱)発生」を想定して、次の想定訓練を実施しました。
  • 陸上訓練は、陸上シフトタンク(TK-107)付属配管から原油(約100リットル)が漏洩したという想定のもと、配管の応急処置、防油堤亀裂箇所への土のうの構築、サービストンネル内で負傷した所員の救出活動、原因不明の火源によるシフトタンク(TK-107)リング火災の消火活動を行い、火災鎮火後の『津波警報発表』により全員避難するなどの訓練を実施しました。
  • 海上防災訓練は、地震でシフトタンク(TK-107)付属配管から漏洩した原油が雨水排水溝・ガードベースンを経由して海上流出したという想定のもと、オイルフェンスの展張、流出油の拡散防止と回収、浮流油の拡散処理を行う訓練を実施しました。
 当日午後1時30分からの陸上防災訓練は、今治市西消防署および菊間地区共同防災組織(菊間基地と太陽石油(株)四国事業所で構成)、波方ターミナル(株)ほかの参加を得て、自衛防災本部および現場指揮所の設置と各担当班との情報伝達訓練、地元住民に対する災害広報訓練、漏油配管の応急処置訓練、防油堤亀裂箇所への土のう構築訓練、サービストンネルでガレキにはさまれた所員の救出・救急搬送訓練、漏油タンクのリング火災発生に対する消火・延焼防止訓練、津波避難訓練等が行われました。
 また、午後2時40分からの海上防災訓練は、今治海上保安部および菊間地区共同防災組織ほかの参加を得て、流出油の拡散予測、航行制限区域の設定、流出油の拡大防止および回収・拡散処理等の訓練を実施し、午後3時30分に終了しました。今回の防災訓練に係る参加防災関係機関は7機関、参加車両は大型化学高所放水車など13台、船舶は巡視艇・多目的防災船等8隻、参加人員は約100人でした。
菊間国家石油備蓄基地
【菊間国家石油備蓄基地の概要】
 本基地は、平成6年3月に完成した、水封式地下岩盤タンク方式の石油備蓄基地で、現在約133万キロリットルの原油を備蓄しています。

陸上防災訓練

  • 訓練開始宣言

  • 防油堤亀裂箇所への土のう構築

  • ガレキにはさまれた所員の救出活動

  • リング火災発災タンクへの消火活動と住民広報

海上防災訓練

  • ガードベースンでの流出油の回収

  • オイルフェンス第1線・第2線の展張

  • 流出油の回収と浮流油の拡散処理

  • 今治海上保安部長からの講評

この記事に関するお問い合わせ先

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総務部 広報課高橋

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