豪クイーンズランド州と資源(石炭)産業におけるサステナビリティに関するオンラインセミナーを開催
JOGMECは、2021年6月10日、オーストラリア・クイーンズランド州と共催で、資源(石炭)産業に関し、サステナビリティの一つである低炭素への取組みをテーマにセミナーを開催し、多くの参加者を得るとともに、活発な意見交換がなされました。
オーストラリア・クイーンズランド州(以下、「QLD州」)は世界有数の石炭産出地域で、資源分野を州の主要産業と位置づけています。このため、QLD州政府とJOGMECは2013年9月に包括的・戦略的パートナーシップに係る覚書(MOU)を締結し、以来、同州資源分野への投資促進を目的に、日本企業向けに投資セミナーを開催しています。今回は、QLD州政府環境・科学省の副事務次官Karen Hussey氏、及び地元コンサルティング会社GHD社のBrett Joyce氏他を講師に招き、「低炭素社会に向けた豪州QLD 州政府、地元資源会社の取組み」をテーマにセミナーを開催しました。
講演では、QLD州政府の気候変動に対する環境政策や投資計画、及びその資源開発案件(EIS環境許認可等)に対する影響について説明がありました。また、豪州企業による様々なESGの取組み、及び地元資源会社のケーススタディーとして、火力発電所でのCCS活用、ガス会社のブルー水素開発、炭鉱現場における再エネ利用、石炭ガス化によるアンモニア製造など、低炭素化への具体的な取組み事例が紹介されました。本セミナーには、日本・豪州の商社、鉄鋼会社、電力会社、資源会社等から150名と多くの参加が得られ、低炭素化に対する日本企業の関心の高さが伺われました。
JOGMECは、今後もセミナーの実施により、石炭資源の安定供給確保、及び気候変動対応・低炭素化のために有益な情報を提供してまいります。石炭資源開発に係る最新情報につきましてはJOGMECホームページの「石炭資源情報」をご覧いただくか、メールマガジン「JOGMEC石炭通信」にご登録ください。
セミナーの様子(1)
セミナーの様子(2)
この記事に関するお問い合わせ先
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広報課尾崎
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