近年、新たに資源としての可能性を指摘されているレアアースを含む海底堆積物は、水深5,000~6,000mの大洋底の一部において、総レアアースを数千ppm以上含む堆積物であり、我が国の南鳥島周辺のEEZ内の海底でもその存在が確認されています。
こうした背景の下、平成25年4月26日に閣議決定された海洋基本計画においては、「レアアースを含む海底堆積物については、将来のレアアース資源としてのポテンシャルを検討するための基礎的な科学調査・研究を行う」ことが示されました。
これを受け、経済産業省は、平成25年12月24日に策定された「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」において、「将来のレアアース資源としてのポテンシャルを検討するため、当面、3年間程度で海底に賦存するレアアース堆積物の賦存状況調査を行い、有望な濃集海域を特定して、その概略資源量の把握に努めるとともに、高粘度特性等を有するレアアース堆積物の採泥技術、大水深下からの揚泥技術について、将来の開発・生産を念頭に、広範な技術分野の調査・研究を行う。」こととし、JOGMECが事業主体となり、事業を推進してきました。
レアアース堆積物の資源ポテンシャル評価報告書ポイント
http://www.meti.go.jp/press/2016/07/20160706004/20160706004-1.pdf
レアアース堆積物の資源ポテンシャル評価報告書
http://www.meti.go.jp/press/2016/07/20160706004/20160706004-2.pdf
参考「海洋基本計画」「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」
「海洋基本計画」(平成25年4月26日閣議決定)は、海洋基本法(平成19年法律第33号)に基づき策定された政府の海洋に関する施策の基本的な計画。「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」(平成25年12月24日経済産業省策定)は、海洋基本計画に基づき、メタンハイドレート、海底熱水鉱床、レアアース堆積物等の開発に向けた探査・技術開発に係る道筋(ロードマップ)等を示したもの。
詳細:海洋基本計画
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kaiyou/kihonkeikaku/