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白島国家石油備蓄基地における総合防災訓練の実施について

2017年8月2日

 JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:黒木啓介)が国から委託を受けて管理している白島国家石油備蓄基地(福岡県北九州市、以下「白島基地」)において、7月20日、若松海上保安部と合同で総合防災訓練が実施されました。
 本訓練は、平成29年度の白島基地防災訓練計画に基づき、操業会社である白島石油備蓄株式会社北九州事業所と若松海上保安部とが協働して実施されたものです。
 訓練の目的は災害発生時における災害初期対応能力の向上および自衛防災組織の迅速かつ適切な防災活動を目指したもので、特に今回の訓練では現地災害対策本部の迅速な立ち上げと若松海上保安部との「指揮・情報伝達」等の技量向上、意思疎通を図ることを目的として実施されました。

 訓練は、「シーバース着桟中の大型原油タンカーへの原油払出荷役中、突風による船体動揺によりローディングアームが外れ原油が噴出、浮沈式オイルフェンス内に流出した。さらに浮沈式オイルフェンスの空気圧が低下し、一部オイルフェンスが横倒しとなり、そこから原油がオイルフェンス外へと流出拡散した。また、タンカー甲板上で油処理作業中の作業員1名が負傷した」との想定により、若松海上保安部巡視艇2隻および基地防災船出動のもと、事故発生の緊急連絡、荷油ポンプ緊急停止・緊急遮断弁閉止、現地災害対策本部の設置、オイルフェンスの展張、流出油の拡散防止と回収作業、負傷者の救出搬送といった各種訓練が行われました。
 近年の地球規模での気候変動により、突然に気象が変化し、いかなる場所でも突風・雷雨等の発生が報道されるこの時期、海上・陸上では梅雨明け後の炎天下、また、対策本部室では本番さながらの緊張下において、各訓練参加者が作業手順の確認等を行いながら、約2時間の訓練を無事終了しました(訓練参加者数:全体で106名)。

白島国家石油備蓄基地の概要

 同基地は、平成8年8月に完成し、浮遊式海洋構造物による洋上タンク方式が採用されています。この方式は、海洋空間を有効に活用でき、さらに地震に強く、漏油拡散の危険性が低いと国内外からも注目されています。
 平成29年6月末現在、約473万キロリットルの原油が保管されています。
http://www.jogmec.go.jp/about/domestic_007-06.html

訓練の様子

  • 中央監視制御室(CCR)での自衛防災組織対策本部
    (現地災害対策本部)設置及び情報収集訓練

  • 流出油防除訓練(流出油回収装置)

  • 流出油防除訓練(三次オイルフェンス展張)

  • 流出油防除訓練(放水攪拌・可燃性ガス検知)

  • 監視カメラにてシーバース付近の災害状況および
    災害活動状況の確認(CCRにて)

  • 負傷者を応急処置後、舟型担架に収容、シーバース配管橋
    (843m)上を折畳式軽量リヤカー(シーバース備付)
    にて搬送訓練

訓練終了後の若松海上保安部長からの講評

この記事に関するお問い合わせ先

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