平成29年度 産炭国に対する石炭採掘・保安に関する技術移転事業・海外派遣研修業務(中国)を実施
~産炭国の石炭坑内採掘・保安技術向上に貢献~
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:黒木啓介)は、中華人民共和国において、石炭坑内採掘・保安技術に関するセミナー研修を実施しました。
本事業は、我が国の炭鉱技術者をアジア地域の産炭国(中国・ベトナム・インドネシア※)に派遣し、石炭採掘・保安技術の指導・移転を行うことで、我が国への安定的な石炭供給の確保を目的として実施しているものです。
今年度、中国においては、吉林省および甘粛省の2省において、石炭保安を担当する行政官および石炭生産を行う民間企業職員を対象に、石炭の坑内採掘・保安技術に関するセミナー研修を、本事業の委託先である釧路コールマイン株式会社とともに、以下の日程で開催しました。
吉林省(長春市) |
期間 |
7月18日(火)~7月21日(金)の4日間 |
参加者 |
吉林煤鉱安全監察局ほか、吉林省内における石炭保安担当の行政官(監督官)80名 |
甘粛省(白銀市) |
期間 |
9月11日(月)~9月23日(土)の12日間(日曜日を除く) |
参加者 |
甘粛靖遠煤業集団公司傘下の石炭生産会社職員744名 |
現在、中国では、第13次5か年計画に基づき、石炭産業の集約化と効率化が進められるなか、石炭生産の効率化はもちろんのこと、石炭生産における保安の確保が非常に重要な課題となっており、本事業に寄せる参加者の期待は大変大きなものがありました。参加者である研修生からは、研修終了後「研修に参加して、改めて保安管理の重要性について学ぶことができた」「今度は実際に日本へ行って、炭鉱管理の勉強をしてみたい」等の意見が寄せられました。
また、本研修事業に参加した研修生は既に2万名を超えるなか、研修生OBが石炭保安を担当する煤鉱安全監察局局長や企業の管理者層に着任するなど、本事業関係者のネットワークが着実に拡がっていることが伺えました。
JOGMECは今後も本研修をとおして、産炭国の石炭坑内採掘・保安技術の向上に貢献するとともに、我が国への安定的な石炭資源の供給確保に努めてまいります。
※ベトナムおよびインドネシアでは、来年2月までの予定で、日本人技術者による現地指導が行われています。
この記事に関するお問い合わせ先
石炭開発部石炭技術課一戸
電話 03-6758-8440
総務部広報課乾
電話 03-6758-8106