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菊間国家石油備蓄基地における総合防災訓練の実施について

2017年10月17日

 JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:黒木啓介)が国から委託を受けて管理している菊間国家石油備蓄基地(愛媛県今治市、以下「菊間基地」)において、10月12日(木)、平成29年度総合防災訓練が実施されました。
 本訓練は、平成29年度の菊間基地防災訓練計画に基づき、災害発生時における災害初期対応能力の向上および自衛防災組織の迅速かつ適切な防災活動に加え、関係機関との連携体制の再確認と強化・充実ならびに基地関係職員の防災意識の高揚を図ることを目的としています。

 陸上防災訓練は、「南海トラフを震源とする南海トラフ巨大地震(今治市菊間町は震度6弱)が発生し、陸上シフトタンク(TK-105)の付属配管から原油(約100L)が漏洩、防油堤に亀裂が生じ、配管の応急処置と土のうを構築する。また、サービストンネル内に取り残された所員と連絡が取れないため、酸素呼吸器を装着した班員が捜索・救出する。その後、原因不明の火源によりシフトタンク(TK-105)でリング火災が発生し、消火する。火災鎮火後、『津波警報発令』により全員が避難する。」との想定で実施しました。また、海上防災訓練は、「地震により、シフトタンク(TK-105)の付属配管から漏洩した原油が、雨水排水溝を経由して、ガードベースンから海上に流出したため、オイルフェンスを展張して防除を行うとともに、流出油の回収と浮流油の拡散処理を行う。」との想定で実施しました。

 当日午後1時30分からの陸上防災訓練は、今治市西消防署および菊間地区共同防災組織(菊間基地と太陽石油(株)四国事業所で構成)等の参加を得て、自衛防災本部および現場指揮所の設置と各担当班との情報伝達訓練、地元住民に対する災害広報訓練、漏油配管の応急処置訓練、防油堤亀裂箇所への土のう構築訓練、漏油タンクのリング火災発生に対する消火・延焼防止訓練、サービストンネルに取り残された所員(負傷者)の捜索・救出・救急搬送訓練、津波避難訓練等が行われました。また、午後2時30分からの海上防災訓練は、今治海上保安部および菊間地区共同防災組織等の参加を得て、流出油の拡散予測、航行制限区域の設定、流出油の防除および回収・拡散処理等の訓練を実施し、午後3時40分に終了しました。今回の防災訓練に係る参加防災関係機関は6機関、参加車両は大型化学高所放水車など10台、船舶は巡視艇・多目的防災船等8隻、参加人員は約100人でした。

菊間国家石油備蓄基地の概要

菊間国家石油備蓄基地
 本基地は、平成6年3月に完成した、水封式地下岩盤タンク方式の石油備蓄基地で、現在約133万kLの原油を備蓄しています。
http://www.jogmec.go.jp/about/domestic_007-09.html

陸上防災訓練

  • 原油漏洩箇所の応急処置

  • 酸素呼吸器を装着して負傷者の救出

  • 防油堤亀裂箇所への土のう構築

  • リング火災発災タンクへの消火と冷却散水

海上防災訓練

  • ガードベースンでの流出油の回収

  • オイルフェンス第1線・第2線の展張

  • 流出油の回収と浮流油の拡散処理

  • 今治海上保安部長からの講評

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