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上五島国家石油備蓄基地における平成29年度長崎県石油コンビナート等総合防災訓練の実施について

2017年11月10日

 JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:黒木啓介)が国から委託を受けて管理している上五島国家石油備蓄基地(長崎県新上五島町)において、11月9日(木)平成29年度長崎県石油コンビナート等総合防災訓練が実施されました。
 本訓練は、長崎県石油コンビナート等防災計画に基づき、石油コンビナート等特別防災区域(上五島地区)における「油流出、タンカー火災等の災害」が発生した場合を想定し、緊急連絡および応急対策の迅速、円滑な実施ならびに防災関係機関、特定事業所員の防災意識の高揚を図ることを目的としています。

 訓練は、「当日午前10時、長崎県北部を震源とする地震が発生し、新上五島町では強い揺れ(震度6弱)を観測、長崎県西方沿岸に津波注意報が発表された。原油積載のタンカーがシーバースに接岸し荷役中のところ、この地震によりローディングアームに亀裂が入り、大量の原油が海上に流出し、作業員1名が海中に転落した。タンクヤードにおいても、擁壁面の崩落により原油送管および流出油防止堤に亀裂が生じ、原油が流出した。さらに、事業所の管理棟屋上入口ドアが開閉不能となり、屋上で作業中の作業員数名が取り残された。火気使用中の管理棟から出火し、職員数名が逃げ遅れた。海上では、ローディングアームからの漏油はタンカーの甲板にも落下し、タンカーの中央部で火災が発生した。」との想定で実施されました。

 当日は、訓練実施防災関係15機関(参加人数238名)による、通報・初動措置活動訓練、緊急出動訓練、情報伝達訓練、消火、救出・救護訓練、流出油拡散防止・回収作業訓練、船舶火災消火訓練および海中転落者の捜索・救助訓練等が実施され、午後12時20分、訓練は無事全日程を終了しました。

上五島国家石油備蓄基地の概要

 同基地は、世界で初めて洋上タンク方式を採用した原油備蓄基地として、昭和63年9月に完成。
 防波堤により平穏な泊地を確保し、貯蔵船5隻を並列に配置し各貯蔵船を防油堤で囲むもので、貯蔵船1隻あたりの貯油能力は88万kl (5隻合計で440万kl) です。
 平成29年10月末現在、約342万klの原油が保管されています。
http://www.jogmec.go.jp/about/domestic_007-07.html
  • 開式・訓練実施15機関

  • 流出油拡散防止・回収作業訓練

  • 油流出・着火防止訓練 土嚢構築 

  • 油流出・着火防止訓練 泡水溶液放出

  • 屋上からの救出・救護活動訓練

  • 厨房からの消火・救出・救護訓練

  • 海中転落者捜索・救助訓練

  • 船舶火災消火訓練 一斉放水

この記事に関するお問い合わせ先

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電話 03-6758-8033

総務部広報課

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