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白島国家石油備蓄基地における総合防災訓練の実施について

2018年6月12日

 JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野哲弘)が国から委託を受けて管理している白島国家石油備蓄基地(福岡県北九州市大字安屋字白島、以下「白島基地」)において、6月7日、若松海上保安部と合同で総合防災訓練が実施されました。
 本訓練は、平成30年度の白島基地防災訓練計画にもとづき、操業会社である白島石油備蓄株式会社北九州事業所と協働して、若松海上保安部と連携した災害発生時における緊急連絡訓練のほか、現地災害対策本部の立ち上げによる初期対応や迅速かつ適切な緊急対応などを内容とし、危機管理意識の向上を図ることを目的として行われました。

 訓練は、万一のケースとして「雨天航行中の基地交通船が漁船数隻を避航中に貨物船と衝突し、5名の負傷者(うち3名が重傷)が発生するとともに交通船機関室から出火、燃料油の一部が流出した」との想定により、若松海上保安部ヘリコプター・巡視艇および基地防災船出動のもと、事故発生の緊急連絡、現地災害対策本部の設置、負傷者の救出搬送、消火活動、オイルフェンスの展張、流出油の拡散防止と回収作業、といった各種訓練が行われました。
 本番さながらの緊張感の中、各参加者が作業手順の確認等を行いながら、約2時間の訓練を無事終了しました(訓練参加者数:全体で100名)。

白島国家石油備蓄基地の概要

 同基地は、平成8年8月に完成し、浮遊式海洋構造物による洋上タンク方式が採用されています。この方式は、海洋空間を有効に活用でき、さらに地震に強く、漏油拡散の危険性が低いと国内外からも注目されています。
 平成30年5月末現在、約465万キロリットルの原油が保管されています。
http://www.jogmec.go.jp/about/domestic_007-06.html

訓練の様子

  • 中央監視制御室(CCR)での自衛防災組織対策本部(現地災害対策本部)設置訓練

  • 情報収集・取りまとめ

  • 監視カメラにて海保ヘリ負傷者吊り上げ収容確認

  • 消火訓練(交通船機関室から出火)

  • 漏油の拡散シミュレーション訓練

  • 流出油防除訓練(ガス検知、オイルフェンス展張)

  • 流出油防除訓練(放水拡散、航走攪拌)

  • 訓練終了後の若松海上保安部からの講評

この記事に関するお問い合わせ先

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