JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、オーストラリアの鉱山会社であるディスカバリー・メタルズ社とボツワナ共和国ロバツエ地域における新たな共同探鉱契約を締結しました。
ロバツエ地域はボツワナ南部に位置する面積約9,600km2の広範な探鉱鉱区で、地域の東部に高品位の旧マンガン採掘地を含む他、地域の北西部には白金族金属の鉱徴地を含んでいます。ロバツエ地域はボツワナ・地質リモートセンシングセンターによる活動を通じて、有望地として抽出され、その後の予察的現地調査によってレアメタル及びベースメタルの鉱徴が確認されました。JOGMECは既に鉱区を保有していたディスカバリー・メタルズ社と共同探鉱契約を締結し、ロバツエ地域の探鉱に着手しました。
今回のJV事業の成立は、JOGMECが2008年7月にボツワナに開設した地質リモートセンシングセンター(注)を中心としたボツワナ共和国での探鉱活動を端緒としており、日本政府のアフリカ資源国との関係強化の取り組みを継続してきた結果が、今回の具体的な案件形成に繋がったといえます。JOGMECは探鉱の結果、新たに鉱床を発見した場合、優先的にこれを日本企業に引継ぎ、我が国の資源確保に貢献します。
ボツワナ共和国では、2008年7月にJOGMECと同国地質調査所の共同事業として地質リモートセンシングセンターをロバツエ市に開設。2013年3月に首都ハボロネ市に事務所を開設し、現在4名の職員が常駐。
2008年7月から2013年3月までの5年間で、SADC諸国11カ国と覚書(MOU)を締結し、延べ約300名の地質専門家と共に、衛星画像解析技術を用いた共同解析及び現地調査を行い、有望地の抽出・プロジェクト形成を目指すと共に、SADC諸国の地質専門家に対する技術移転を実施。事業の継続・発展のため、2013年5月に第2期の活動実施を発表。
※過去に実施のニュースリリース
○JOGMEC、ボツワナ・地質リモートセンシング事業について 継続・発展させる第2期の実施を決定
ロバツエ地域はボツワナの南東部に位置しており、ボツワナの首都ハボロネから約10kmより西に広がる。
同鉱区において、ディスカバリー・メタルズ社のボツワナにある子会社であるディスカバリー・メタルズ・ボツワナ社が100%の権益を保有している。JOGMECはディスカバリー・メタルズ社に対し、2014年3月31日までに探鉱費として60万豪ドルを負担することにより、同社から67%の権益を獲得することができる。
予察的現地調査により確認されているレアメタル及びベースメタルの鉱徴を中心に地質調査、地化学探査及びボーリング調査により新たな鉱床の発見を目指す。
オーストラリア・クインズランド州ブリスベンに本社を有し、2003年以来、ボツワナを中心にベースメタルの探鉱を実施しており、2012年にはボツワナ北西部に位置するボセト銅鉱山の操業を開始した。
JOGMECとディスカバリー・メタルズ社は、2009年にボツワナ東部に位置するディコロティ地域において共同探鉱実施契約を締結し探鉱を実施中である。
ロバツエ地域
この記事に関するお問い合わせ先
資源探査部探査2課増田・近藤
電話 03-6758-8410
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