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ブルー水素・アンモニア供給に向けたマスタープラン構築へ
東シベリア-日本間のアンモニアバリューチェーンの事業化調査フェーズ2を開始

2021年7月7日

 JOGMECは、新技術事業戦略、およびカーボンニュートラル・イニシアティブに基づく取組みの一環として、イルクーツク石油会社(IOC)、東洋エンジニアリング株式会社(TOYO)、伊藤忠商事株式会社(伊藤忠商事)の3社と共同で、2020年度実施のフェーズ1に続き事業化調査フェーズ2を開始します。フェーズ2では、東シベリアと日本間のブルーアンモニアバリューチェーンのより詳細な事業化調査と併せてマスタープランを構築します。
 JOGMECは、将来の日本へのクリーンな水素・アンモニア供給に向けて取り組んでまいります。

東シベリア-日本間のアンモニアバリューチェーンフロー図(概念図)

 JOGMECは、資源開発において気候変動問題への対応がより一層求められている状況を踏まえ、2021年4月20日に「JOGMECカーボンニュートラル・イニシアティブ」(下記参照)を公表しました。これまで培ってきた技術ノウハウを最大限活用し、CCS技術支援を通じたブルー水素・アンモニア事業支援に取り組んでおります。

 アンモニアは、燃焼時に二酸化炭素を排出しないため、大量のエネルギーが必要となる火力発電所、船舶用エンジンの次世代燃料として有力視されています。
 JOGMECは、東シベリアでIOCが産出する天然ガスをアンモニアに変換し、日本へ輸送するバリューチェーンに関して2020年度に事業可能性調査(フェーズ1)を実施し、バリューチェーンを構築する各要素の経済性の検討と事業化に向けた課題抽出を行いました。
 今回開始するフェーズ2では、フェーズ1での成果を踏まえ、バリューチェーンのより詳細な事業化調査と併せてマスタープランを構築します。具体的には、IOCの 東シベリアの油田で産出される天然ガスから水素、さらにはアンモニアを製造するための概念設計を行うとともに、アンモニア内陸輸送への鉄道とパイプラインの適用を検討します。これらについて、事業化に向けた時間軸の設定と段階的なアプローチを提案していく予定です。

 JOGMECは、IOC、TOYO、伊藤忠商事と連携し、東シベリア-日本間のアンモニアバリューチェーンの確立と、ブルーアンモニアの日本やアジアへの燃料としての導入に貢献し、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。

参照

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