【開催報告】神栖国家石油ガス備蓄基地における令和6年度国家備蓄石油ガス放出訓練の実施について
~第一地域(北海道)災害時石油ガス供給連携計画との合同訓練~
JOGMECは2024年9月13日、国から委託を受けて管理している神栖国家石油ガス備蓄基地(茨城県神栖市、以下「神栖基地」)において、国家備蓄石油ガス(以下「国備ガス」)の放出訓練を実施しました。
本訓練は、「第一地域(北海道)災害時石油ガス供給連携計画」と国備ガス放出を併せた合同訓練の一環として実施されたもので、本訓練を通じてJOGMECは、経済産業省及び関係団体との連携を確認しました。
「災害時石油ガス供給連携計画」に基づく訓練(注1)と神栖基地国備ガス放出訓練の合同訓練は、経済産業省及びLPガス関連団体と連携し3日間にわたって実施されたものです(9月6日、9月13日、9月20日)。
9月6日の情報伝達訓練は、北海道で地震(災害)が発生し、経済産業省による「災害時石油ガス供給連携計画」実施勧告のあと、LPガスの供給不安(供給不足の恐れ)が生じたことを受けて国備ガスの放出が決定・通知され、神栖基地から被災地第一地域(北海道)に向けて国備ガスを放出し、供給することが決定されたという想定のもと、各関係団体とWEBによる情報伝達を行うという内容で、実施されました。
9月13日に実施された神栖基地の国備ガス放出訓練では、LPガスの供給途絶や災害時等の緊急時を想定し、隣接する操業会社の低温タンクへ放出する方法により実施するもので、プロパン約300トンの放出(タンク間移送)を実施しました。本訓練は、JOGMECが主催し、神栖基地の操業会社である鹿島液化ガス共同備蓄株式会社が実施主体となって行いました。
緊急時を想定した神栖基地の国備ガス放出訓練は2008年度から毎年実施し、今回が17回目となりますが、今年度の放出訓練は、第一地域(北海道)災害時石油ガス供給連携計画との合同訓練の一環として実施しました。
9月20日には、神栖基地から放出された国備ガスが被災地である第一地域(北海道)に供給されるという想定のもと、一般社団法人北海道LPガス協会のLPガス中核充填所共同利用訓練(実動訓練)が実施されました。
JOGMECは、今回の合同訓練を通じて、災害時の緊急時対応の体制が十分整備されていることを確認しました。今後も経済産業省及び関係団体との連携を強化し、引き続き緊急時の国備ガス放出への対応を万全なものとしてまいります。
(注1) 石油備蓄法(石油の備蓄の確保等に関する法律)に基づき、石油ガス輸入業者や石油ガス販売業者が大規模災害発生時に連携してLPガスの供給を行えるよう全国9地域ごとに訓練を実施することとされている。
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