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【開催報告】クリーン水素に関するセミナーを開催
~クリーンな水素市場創成に向けた理解の共有を促進~

2025年2月14日

 JOGMECは、2025年1月30日、水素の国際市場の立ち上げを目的に設立されたドイツのH2Global財団(以下、「H2Global」)、ならびに社会実装プロジェクトを通じて早期に水素社会を構築することを目的として設立された水素バリューチェーン推進協議会(以下、「JH2A」)と共同で、クリーン水素に関するオンラインセミナーを開催しました。
  • 水素市場創成における課題と分析に関する発表の様子

  • ディスカッションセッションの様子

 2024年2月、JOGMECはH2Globalとの間でMOU(注) を締結し、定期的にクリーン水素の支援制度や水素サプライチェーンを構築する上での課題や対応に関して意見交換を実施してきました。また、JH2Aは2024年6月にH2GlobalとMOUを締結しており、水素分野における協力体制を構築してきました。

 本セミナーは、日本の関係業界企業・団体等に向けて、水素の国際サプライチェーン構築のための日・独の取り組み、支援制度などの紹介を通して理解促進を図り、マーケット確立、拡張等に向けた将来の取り組みに関する理解の共有を図ることを目的として開催したものです。

 セミナーには、エネルギー、商社、金融、製造業、建設業、公的機関・大学等幅広い分野から約400名が参加しました。講演では、経済産業省、ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)、日・独の関係者から、水素の国際サプライチェーン構築のための両国の取り組みや支援制度等の紹介、エネルギートランジション、水素戦略といった政策的視点のみならず、水素のグローバルコモディティ化を目指す産業界視点の分析が共有されました。

 JOGMECからは価格差に着目した支援の紹介とその分析が、JH2Aからは新たな水素Fundの紹介を行いました。また、H2Globalからは新たなインフラ整備・需要喚起・支援制度分析が紹介されました。加えて、JOGMECとH2Globalが共同で行った日本の支援制度比較分析検討についての発表も行われました。

 ディスカッションセッションではクリーン水素の市場創成における課題に対して多角的な議論が展開され、市場の透明性や流動性の確保が重要と指摘されました。また日本企業がビジネス展開するために、トレード面では国際標準や認証の整備、技術面ではオープンにする技術や秘匿すべき核となる知財の戦略の必要性が示唆されました。

 H2Global等との協働の成果も考慮し、JOGMECは、今後もクリーン水素等のバリューチェーン構築のため、経済産業省と連携し、価格差に着目した支援及び拠点整備支援を着実に進めて参ります。

この記事に関するお問い合わせ先

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電話 03-6758-8515

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