JOGMEC 独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構

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アフリカン・マイニング・インダバ2025への参加
~JOGMECのアフリカでの活動をアピールするとともに、アフリカ諸国との関係をさらに強化~

2025年3月6日

 JOGMECは、アフリカ諸国との更なる関係強化に向け、南アフリカ共和国ケープタウンにて行われたアフリカ最大の鉱業大会「アフリカン・マイニング・インダバ2025(AFRICAN MINING INDABA 2025)」に参加し、JOGMECセッションを開催するとともに、JOGMECブースを出展し、JOGMECのアフリカでの活動を紹介しました。
 また、古賀経済産業副大臣とアフリカ諸国等の閣僚らとの会談に同席し、関係強化に向けた具体的な議論を実施しました。

1. アフリカン・マイニング・インダバ2025

 世界的に重要鉱物への注目が高まる中で、鉱物資源が豊富なアフリカ諸国の存在感がますます高まっており、2025年2月3日~6日にかけて開催された「アフリカン・マイニング・インダバ 2025」には、昨年より1,000人多いおよそ10,000人の鉱業関連の政府、企業関係者が参加しました。
 JOGMECは、日本のアフリカでの取り組みをアピールするため、セッション開催とブース展示を行いました。

JOGMECセッション

  • 古賀 友一郎経済産業副大臣

  • 大東 道郎JOGMEC副理事長

JOGMECブースの様子

JOGMECセッション

 「鉱物資源開発におけるサプライチェーンの堅牢性の構築」 (Building Supply Chain Robustness in the Development of Mineral Resources Together)と題して、重要鉱物のサプライチェーン強靭化への日本政府、JOGMECおよび日本企業の取り組みについて紹介しました。
 冒頭、古賀 友一郎経済産業副大臣の基調講演として、日本のアフリカ諸国への鉱物資源投資について具体的な予算措置を講じ、アフリカでの銅やレアメタルの新たな案件組成に繋げていくことを強調しました。併せて、資源国の持続的な産業発展に資するよう、誠実な資源開発を共に行う信頼できるパートナーとして、日本とアフリカ各国との間でウィン—ウィンの関係を構築していく旨を表明しました。

 大東 道郎JOGMEC副理事長の講演では、日本の蓄電池産業戦略や、経済安全保障推進法の成立を受けた新たなJOGMECの施策を紹介しました。また、アフリカ諸国との具体的な協力取り組みについて紹介し、日本企業による投資を促進するため、継続して活動を進めていく旨述べました。

 続いて、AMLホールディングス合同会社の土橋 修三郎社長から、同社のマンガンの一貫生産について紹介され、南アフリカ共和国やザンビア共和国でマンガン鉱山を開発してきた経験をもとに、日本の産業向けの新たな重要鉱物サプライチェーンの構築に努めたいとの発表をされました。

 次に、伊藤忠商事株式会社の石塚 新弥アフリカ総支配人から、南アフリカ共和国における「プラットリーフ」プロジェクトなどが紹介されるとともに、製鉄資源や、電池材料へのさらなる投資機会を求めているとも表明されました。日立建機社との鉱業分野での協業、Hive 社とのGreen Ammoniaプロジェクトの推進についても触れられ、アフリカにおける資源分野での構想について紹介されました。

 最後に、久保田 博志JOGMEC理事(金属資源開発本部長)から 閉会挨拶として、資源供給国の多角化や持続可能な開発に向けた取り組みや展望についての情報共有ができ、本セッションの意義について振り返り、閉会しました。

JOGMECブース展示

 4日間にわたった展示では、JOGMECがアフリカで実施している探査プロジェクトや日本企業へのファイナンス支援プロジェクト、開所後16周年を迎えたボツワナ・地質リモートセンシングセンター(以下、センター)を拠点としたアフリカ諸国との人材育成・共同地質調査などについて紹介・説明し、多くの参加者から高い関心を集めました。かつてセンターで研修を受けたアフリカ諸国の省庁関係者が懐かしい映像の前で足を止める一幕も見られました。また、高い専門性を持つ機構職員と参加者との意見交換の場としての役割も果たし、成功裏に終了しました。

各国政府等との会談

 古賀 友一郎経済産業副大臣と各国の閣僚・政府高官との会談に同席しました。

 コンゴ民主共和国のパカボンバ鉱山大臣との会談では、同国鉱山省とJOGMECの協力について意見交換を実施しました。パカボンバ大臣からは、人材育成や技術移転等を通じて、両国にとってウィン-ウィン関係を構築することに対する期待が示されました。

 ザンビア共和国のカブスウェ鉱山・鉱物開発大臣との会談では、同国においてJOGMECが実施しているザンビア全土を対象とした衛星画像解析を含む資源探査協力を加速化させていくことが確認されました。

 フランス共和国のガエゾ首相府戦略的鉱物・金属資源の供給に関する省庁間代表との会談では、重要鉱物分野での協力可能性について意見が交わされ、今後も同国との信頼関係を深めていくことが確認されました。

 南アフリカ共和国のムグシナ鉱物石油副大臣との会談では、両国間の鉱業分野の協力関係に深化に向けた話し合いがなされました。南アフリカ政府からは、期限を迎える同国地球科学委員会(Council for Geoscience)とJOGMECの協力覚書(MOU)を継続する意向が示されました。

 また、大東 道郎JOGMEC副理事長およびコンゴ民主共和国の国有企業であるGECAMINES社ルカマ会長と会談も行われました。同社とは2023年11月に、鉱業・鉱物資源分野に関する協力覚書を締結しています。会談では、これまでの協力の成果を振り返るとともに、協力覚書を延長することで合意しました。

 さらに、大東 道郎JOGMEC副理事長は、ナミビア投資促進開発庁主催の「Invest in Namibia Session on the margins of African Mining Indaba 2025」にてJOGMECのナミビアでの活動や成果を紹介しました。

 JOGMECは、今後もアフリカ諸国、同志国政府との関係を強化し、我が国への資源の安定的な供給の確保とアフリカ諸国の持続的な発展に貢献してまいります。

この記事に関するお問い合わせ先

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電話 03-6758-8027

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