ボツワナ共和国でのニッケル・白金族金属JV事業で新たに共同探鉱契約を締結
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、オーストラリアの鉱山会社であるディスカバリー・メタルズ社とボツワナの国営鉱山会社であるBCL社との間で、ボツワナ共和国ディコロティ地域における新たな共同探鉱契約を締結しました。
ディコロティ地域はボツワナの東部に位置する283km2の探鉱鉱区で、ボツワナで唯一のニッケル・銅製錬所を操業するBCL社(BCL Limited;ボツワナ国営鉱山会社)のセレビ・ピクウェ 鉱山・製錬所(ニッケル・銅)の周辺に位置しています。
JOGMECは2009年10月にディスカバリー・メタルズ社と共同探鉱契約(JV契約)を締結し、ディコロティ地域の探鉱に着手しました。ディコロティ鉱床では、既に4.1 百万トン(品位:ニッケル0.7%, 銅0.5%, 白金族1.2g/t)の予測鉱物資源量が確認されているほか、ディコロティ鉱床の周辺でも新たなニッケル・銅・白金族鉱化作用が捕捉されています。
このたび、ディコロティ鉱床及びその周辺の評価を加速させるため、隣接鉱区でセレビ・ピクウェ鉱山・製錬所を操業し本地域の地質・鉱化作用をよく知るBCL社を加えた3社で新たなJV契約を締結しました。このJV契約の下、本地域で良好な評価結果が得られ、BCL社がディコロティ地域(JOGMECが一部オプション権を持つ。)の探鉱権を採掘権に転換すると、日本企業の関心も高くなり、日本企業に引き継がれた場合、我が国の資源確保に貢献します。
1)調査地域
ディコロティ地域はボツワナの東部、首都ハボロネの北北東約300km に位置し、ボツワナで唯一のニッケル・銅製錬所を有するセレビ・ピクウェ鉱山(ニッケル・銅)の周辺に隣接して位置する。
2)契約内容
ディコロティ鉱区において、ディスカバリー・メタルズ社のボツワナにある子会社であるディスカバリー・メタルズ・ノースイースト社が100%の権益を保有しており、そのうちJOGMECは72.06%の権益を保有する権利を有している。BCL社はディスカバリー・メタルズ社及びJOGMECに対し、2014年12月31日までに該鉱区の探査権を採掘権に転換することができた場合、ディスカバリー・メタルズ社及びJOGMECからJV権益の51%を獲得することができる。その際の権益比率は、それぞれBCL社が51%、JOGMECが35.31%、ディスカバリー・メタルズ社が13.69%となる。
(参考)
オーストラリア・クインズランド州ブリスベンに本社を有し、2003年以来、ボツワナを中心にベースメタルの探鉱を実施しており、2012年にはボツワナ北西部に位置するボセト銅鉱山の操業を開始した。
また、JOGMECとディスカバリー・メタルズ社は、2013年にボツワナ南部に位置するロバツエ地域において共同探鉱実施契約を締結し探鉱を実施中である。
1956年設立。社名の由来はBamangwato Concessions Limited であるが、現在の名称はBCL Limited。
ボツワナ北東部のセレビ・ピクウェ市に位置するセレビ・ピクウェ鉱山及び製錬所(ニッケル・銅)を唯一の生産拠点としており、ボツワナ政府が約94%、ノリリスク・ニッケル社 (ロシア系企業)が6%の権益を保有する国営鉱山会社である。同鉱山及び製錬所は、南北14 kmわたって5ヵ所に点在する鉱床と、ボツワナ唯一のニッケル銅製錬所から成る。製錬所は主にニッケルと銅を含むマットを年間約6.8万トン(金属量5.3万トン強)生産する能力がある。
この記事に関するお問い合わせ先
資源探査部 探査第2課増田・近藤
電話 03-6758-8410
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