原油価格・物価高騰等総合緊急対策を踏まえた
リスクマネー支援の強化について
JOGMECは、鉱物資源の世界的な獲得競争の激化を見据え、調達先の多様化による安定供給確保を促進するため、脱炭素化の流れを受けて需要拡大が見込まれる鉱種に対するリスクマネー支援を強化いたします。
JOGMECは、産業界の発展に欠かせない金属鉱物資源の低廉かつ安定的な供給に向けて、日本企業による資源探鉱・開発プロジェクトを資金面から支援しています。
資源探鉱・開発プロジェクトは、鉱床の発見から生産開始までに長期間を要するなど、開発リスクが極めて高いことから、JOGMECは、事業に必要な出資額の50%以内を上限として、長期のリスクマネーを供給しています。
本年3月の岸田総理指示によりとりまとめられた「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」(4月26日関係閣僚会議で決定)において、「ロシア情勢の悪化に伴う世界的な資源獲得競争の激化を見据え、我が国企業によるレアメタル権益獲得事業等へのJOGMECリスクマネーの出資上限引き上げなどにより、調達先の多様化を図る。」ことが盛り込まれました。
世界的な脱炭素化の流れを受けて、電動化・グリーン化の鍵となる蓄電池等に必須のレアアース、コバルト、リチウム、ニッケル、白金族金属の需要拡大が見込まれる一方で、特定国によるレアメタルのサプライチェーン寡占化が進展している中、直近の資源価格の高騰や供給リスクの高まりにより、安定供給確保をより一層支援することが重要になってきています。
このため、これら鉱種について、適切かつ十分なリスク評価を行った上でハイリスク鉱種としてJOGMECの出資比率の上限を原則75%まで支援することと致します(注)。
JOGMECでは、今後もこうしたリスクマネー支援を通じ、資源エネルギーの安定供給に貢献してまいります。
(注)出資の可否に当たりましては、ご相談を受けた個別案件についてJOGMECが内容を審査(経済性や安定供給への効果等)し、経済産業省の同意を得た上で決定致します。
この記事に関するお問い合わせ先
資源開発部 ファイナンス課小嶋
電話 03-6758-8029
総務部 広報課尾崎
電話 03-6758-8106