CCS事業の技術対応事項及びCO2削減量算定のための「CCSガイドライン(初版)」の公表について
JOGMECは、「CCS事業実施のための推奨作業指針(CCSガイドライン)」を策定し、ここに公表します。JOGMECは過去50年蓄積した資源開発の経験を最大限に活用し、CCSの中核機関として、日本企業が進めるCCS事業への支援を強化してまいります。
JOGMECは、資源エネルギーの安定供給と2050年のカーボンニュートラル実現に貢献するべく、本邦事業者による国内外でのCCS(Carbon dioxide Capture and Storage:二酸化炭素回収・貯留)事業を推進しています。今般、CCS事業環境整備の一環として、CCS事業の適切な実施、これによるCO2貯留可能量の算定、ならびに、CO2排出削減量の算定にあたり、JOGMECとして推奨する作業指針を「CCS事業実施のための推奨作業指針(CCSガイドライン)」の初版として策定し、ここに公表します。
本ガイドラインは、CCSの普及促進を目的とし、JOGMECとしての考え方を軸に、CCS 事業を構成する各要素に対して存在する個別の国際規格や業界標準、学術文献等を参照して作成されました。本ガイドラインを参照いただくことで、特にCO2貯留事業について、地下の地質評価によるCCS適地選定とCO2貯留可能量の算定、事業計画から操業、廃山・閉鎖までに必要な技術的対応事項、安全性確保のための坑井や施設設備の要件、モニタリング対応事項、さらにCCSによるCO2排出削減量の算定方法等まで、一貫した運用が可能となる内容に仕立て上げました。
なお、初版の策定にあたっては、本年1月24日から2月18日の間、意見募集を実施しました。建設的なご意見・コメントを多数頂戴しましたことに感謝いたします。皆さまからお寄せいただいた意見は、一つずつ検討し、反映できる項目については素案を修正いたしました。その他のご意見・コメントも今後の検討に活かしてまいります。今後、本ガイドラインをJOGMECの共同研究等で適用し、推奨作業指針としての精度向上に継続して取り組んでまいります。また、CO2-EOR(二酸化炭素圧入による石油増進回収)によるCO2貯留量の算定方法等についても検討していく方針です。
JOGMECは過去50年蓄積した資源開発の経験を最大限に活用し、CCSの中核機関として、日本企業が進めるCCS事業への支援を強化してまいります。
皆様からいただきましたご意見と、それに対する対応は以下のとおりです。ご意見をお寄せいただきまして、誠にありがとうございました。
石油天然ガス事業本部 CCS推進グループ 総括・国際連携チーム内 ガイドライン事務局
E-mail:jogmec-ccs-globalcoordination@jogmec.go.jp
本ガイドラインと関連する「LNG・水素・アンモニアの温室効果ガス排出量及びCarbon Intensity算定のための推奨作業指針(GHG・CIガイドライン)(初版)」を、下記のニュースリリースで公表しています。
この記事に関するお問い合わせ先
CCS推進グループ 総括・国際連携チーム末廣
電話 03-6758-8671
総務部 広報課尾崎
電話 03-6758-8106