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海底熱水鉱床開発に関する総合評価を実施しました

2018年10月31日

最終更新日:2019年2月27日

 JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)は、経済産業省の委託を受け、海底熱水鉱床開発に関するこれまでの取り組みについて技術的な評価を行い、解決すべき課題を整理するとともに、現時点での海底熱水鉱床開発の経済性を検討する総合評価を実施しました。
 JOGMECは、経済産業省の委託を受け、国で定めた「海洋基本計画」や「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」に基づき、海底熱水鉱床の開発に向けて、平成20年度より、資源量評価、採鉱・揚鉱技術、選鉱・製錬技術、環境影響評価の各分野で取り組みを実施してきました。その結果、これまでに沖縄海域Hakureiサイトで740万トン、伊豆・小笠原海域白嶺鉱床で10万トンの資源量を確認し、沖縄海域では更に複数の有望な新鉱床を発見しています。また、平成29年度には採鉱・揚鉱パイロット試験(揚鉱試験)に世界で初めて成功し、本年度には海底熱水鉱床の鉱石から亜鉛地金の製造に成功するなど、環境影響に関する取り組みと合わせて、要素技術の確立を着実に進めてきました。

  海底熱水鉱床については、平成25年に改定した「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」の中で、平成30年度に経済性の検討を実施することが計画されました。また、本年5月に閣議決定された第3期海洋基本計画においても、「平成30年度以降の取組について、国際ルールの策定作業の進捗や経済性・市況等の外的要因も考慮に入れた総合的な検証・評価を行い、「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」を改訂して明らかにする」ことが示されています。

 これらの国の方針を受け、JOGMECでは、資源量評価、採鉱・揚鉱技術、選鉱・製錬技術、環境影響評価の各分野において、開発計画の第2期(平成25年度~平成30年度)として、これまでの取り組みの実績と成果をまとめ、それに対する技術的な評価と解決すべき課題の整理を行いました。併せて、これまでの実績も踏まえ、現時点で想定される商業化イメージに基づき、海底熱水鉱床の開発における経済性の検討も実施し、今後の提言を含めて総合評価報告書として取りまとめました。

 今後、本総合評価の結果も踏まえて「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」が改訂され、海底熱水鉱床の今後の取り組みに関する方向性や具体的な計画が示される予定です。
 JOGMECでは、引き続き海底熱水鉱床開発の実現に向けて、着実に取り組みを進めてまいります。

 総合評価の結果の概要は、以下をご覧ください。  本件につきましては、以下のとおり、経済産業省のホームページでも公表されておりますので、お知らせいたします。
  • 海底熱水鉱床開発に関する総合評価を実施しました(経済産業省)

採鉱・揚鉱パイロット試験(揚鉱試験)の概念図

国内製錬所で製造した亜鉛地金

参考1:海洋基本計画
 海洋基本法(平成19年法律第33号)に基づき策定された政府の海洋に関する施策の基本的な計画。 参考2:海洋エネルギー・鉱物資源開発計画
 海洋基本計画に基づき、メタンハイドレート、海底熱水鉱床、レアアース堆積物等の開発に向けた探査・技術開発に係る道筋(ロードマップ)等を示したもの。 参考3: 参考4:

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電話 03-6758-8031

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電話 03-6758-8106

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