ベトナム国営石油会社との協力覚書の延長及び協力事業の拡大
~水素・アンモニアの製造及びCCS/CCUS事業に関する調査でも連携~
JOGMECは、ベトナム国営石油会社(以下「ペトロベトナム」、社長兼CEO: Le Manh Hung)との間で締結中の協力覚書(Memorandum of Understanding、以下「MOU」)を5年間延長し、従来の石油・天然ガスに係る上流開発分野のみならず、2022年11月14日に施行された改正JOGMEC法により支援が可能となる水素・アンモニア製造及びCCS/CCUS事業を対象とした共同事業機会を追究することに合意しました。
延長されたMOUに基づき、本年度はペトロベトナム及びその子会社のVietnam Petroleum Instituteとの間で、ベトナムにおけるCCS/CCUS事業の可能性を調査するため、対象候補エリアの地質評価、CO2排出源調査、事業環境の調査等を実施する予定です。
MOU交換式の様子 (JOGMEC: 浅和理事、ペトロベトナム: Le Ngoc Son副社長)
JOGMECとペトロベトナムは、2007年に石油・天然ガスに係る上流開発分野を主な対象としたMOUを締結(注1)し、これまでにベトナム洋上ランドン油田を対象とした二酸化炭素増進回収(CO2-EOR)のパイロットテストの他、低塩分濃度水攻法やGTL等に関する共同研究及び共同探鉱事業等を実施してきました。
今般、当該MOUが2022年10月17日に期限を迎え、2022年11月14日に施行された改正JOGMEC法により支援が可能となる水素・アンモニア製造及び二酸化炭素回収・貯留(CCS)/二酸化炭素回収・利用・貯留(CCUS)事業を対象とした共同事業機会も追究するため、当該MOUを5年間延長しました。
ベトナムでは、複数の本邦企業がコアエリアとして石油・天然ガスに係る上流開発事業を実施していることに加え、CO2地中貯留についても高いポテンシャルが期待されています。JOGMECはCCS/CCUSポテンシャルが期待できるベトナムにおいて、本MOUに基づき、CCS/CCUS事業の可能性を調査するため、対象候補エリアの地質評価、CO2排出源調査、事業環境の調査等を実施する予定です。
JOGMECは、日本政府が主導するアジアゼロエミッション共同体構想やアジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ(AETI)などを踏まえ、我が国のエネルギーセキュリティの向上と、ベトナムをはじめとするアジア地域における持続的な経済発展とカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。
(注1)2007年11月27日締結、2017年10月17日延長。有効期間は5年。
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