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CIガイドライン第2版案の公表・ご意見募集
~LNG、水素、燃料アンモニア、合成燃料の環境価値の可視化へ~

2023年3月30日

最終更新日:2023年6月23日

 JOGMECは、「LNG・水素・アンモニアの温室効果ガス排出量及びCarbon Intensity 算定のための推奨作業指針(CIガイドライン)第2版」の案を策定いたしました。今後公開する第2版(Ver.2)には、広く皆さまのご意見を反映してまいる予定で、皆様からのご意見を募集いたします。
 JOGMECは、エネルギー安定供給と気候変動緩和を目指す制度整備のために、CCSガイドライン、GHG・CIガイドラインを策定してまいりました。2022年5月のGHG・CIガイドライン初版公開後、LNG、水素、燃料アンモニアに加えて、合成燃料であるe-methane(図参照)の製造にかかわる炭素強度(CI:Carbon Intensity)算定を取り込んでほしいという声をうけ、取り込むことといたし、初版を更新し、今般第2版(案)をここに策定・公表します。なお、初版からの主な変更点は、次の3点です。
  1. LNG・アンモニアプラントでの主要排出源の特定
  2. 水電気分解由来の水素をガイドラインの対象に追加
  3. e-methaneをガイドラインの対象に追加
 本ガイドラインを参照いただくことで、本邦事業者の皆さまには、LNG、水素・燃料アンモニア、合成燃料製造に伴う温室効果ガス(Greenhouse Gas: GHG)排出量の算定手法と、単位生産量あたりのCO2排出量を示すCIの算定手法についての考え方をご理解いただける内容となっています。

 本ガイドラインをより良いものとするために、広く皆様からのご意見を募集いたします。

【ガイドライン策定の背景・経緯】
 JOGMECは、安定的にエネルギーを供給するLNGに加えて、2050年のカーボンニュートラル実現のために導入拡大が期待されている、水素、燃料アンモニア、合成燃料(e-fuel、e-methane)の技術・事業支援を進めています。気候変動緩和の観点で、LNG、水素・燃料アンモニア、合成燃料の製造の過程(原料生産、液化、改質等)において排出されるGHG量の十分な配慮が重要です。GHG排出量を算定し、同排出量に基づいたCIにより環境価値を可視化することは、今後の資源開発において一層重要となります。
 豪州・米国等では製造時のGHG排出量を認証する仕組みの検討が進み、欧州ではクリーンな資源の定義づけとして、CI によるしきい値を定める取り組みが進展しています。他方、その土台となるGHG排出量算定においては算定方法の選択によって、排出量の算定値が大きく異なるという課題が国際的に認識されています。既存の国際規格等を援用しても、システム境界の設定の違いや、二次データとなる一般的な排出係数で計算するか、一次データとなる各事業で得られるデータに基づく排出係数で計算するかといった計算方法の違いにより、算定値に幅が生じるため、一貫性のある透明性の高い算定方法が世界中で検討されています。
JOGMECはこうした社会情勢を捉え、我が国事業者の事業推進支援のため、GHG排出量算定に関連する既存の複数の国際規格等を比較検証し、事業者の操業に影響の少ないGHG排出量及びCI算定を行うための作業推奨指針(ガイドライン)を策定しました。
 

図 e-methaneサプライチェーンのイメージ(一般社団法人 日本ガス協会 提供)

今後の予定

意見募集期間終了に伴い、ガイドライン案を非公開としております。

【CIガイドライン第2版(案)】
  • CIガイドライン第2版(案)概要説明資料
  • CIガイドライン第2版(案)

ご意見・コメントの受付期間

2023年3月30日から2023年5月8日

ご意見の提出方法

お問い合わせ先まで、お名前・ご所属(会社・部署・役職名)を明記の上、Eメールにてご提出ください。

お問い合わせ先

エネルギー事業本部 CCS・水素事業部 総括・国際連携課内 ガイドライン事務局
guidelines@jogmec.go.jp

その他

  1. お寄せいただいたご意見や情報に対して、個別の回答はいたしませんのでご了承ください。
  2. 個人情報につきましては、JOGMEC 個人情報保護方針に基づき、適正に管理運用させていただきます。ご記入いただいたお客様の個人情報は適切に管理するとともに、ご意見についての連絡用、及びJOGMEC 内部での運用管理以外の目的には使用しません。
  3. ご意見、情報の概要を公表する際は、個人情報は公開しません。

CO2-EORガイドライン(案)の公表について

本ガイドラインと関連する「安全かつ長期的な CO2の封じ込めを目的としたCO2-EOR実施のための推奨作業指針(CO2-EOR ガイドライン)(案)」を公表し、ご意見を募集しています。

関連情報

この記事に関するお問い合わせ先

CCS・水素事業部 総括・国際連携課末廣

電話 043-276-9220

総務部 広報課尾崎

電話 03-6758-8106

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