UAEにおけるクリーンアンモニア生産プロジェクトに関する共同スタディの基本合意書締結
JOGMECはアブダビ国営石油会社(以下、ADNOC)、三井物産株式会社(以下、三井物産)、株式会社INPEX(以下、INPEX)との間で、アラブ首長国連邦(以下、UAE)にて推進するクリーンアンモニア生産プロジェクトの温室効果ガス(以下、GHG)排出量検証のための共同スタディに関する基本合意書を締結しました。
JOGMECは、ADNOC、三井物産、INPEXと共に、UAEにて推進するクリーンアンモニア生産プロジェクトにおけるGHG排出量検証のための共同スタディに関する基本合意書を締結しました。本合意書の署名式は、2023年4月16日に、2023年G7気候・エネルギー・環境大臣会合に合わせて行われた二国間大臣会談の場で、西村康稔経済産業大臣、スルタン・アル・ジャーベルUAE産業・先端技術大臣、JOGMEC髙原一郎理事長の立会いの下で行われました。
署名式の様子
本共同スタディでは、UAEの工業地帯で製造する副生水素を原料としたアンモニア生産プロジェクトにおいてGHG排出量や炭素強度(CI)(注1)の算定方法の検証を行うと共に、回収CO2のCO2EOR(注2)による地中貯留効果について、CO2削減手法や削減量の検証を行います。
JOGMECは、ADNOCと共に本共同調査をリードし、日本・UAE間での信頼性のある燃料アンモニアのCI算定手法の検証を進め、将来的な日本へのクリーン燃料アンモニアの安定供給に貢献いたします。
JOGMECは、昨年5月に「GHG・CIガイドライン(初版)」、「CCSガイドライン(初版)」を公表し、現在新たに策定中の「CIガイドライン(第2版)」、「CO2-EORガイドライン(初版)」の案を公開し意見募集中です。本共同スタディの実施を含め、JOGMECはCCS及びクリーン水素・アンモニア事業の国際連携を推進し、日本のエネルギー安全保障の確保とカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
(注1)炭素強度:Carbon Intensity(CI), 単位エネルギー量当たりに排出されるCO2量
(注2)CO2EOR:石油増進回収法(EOR:Enhanced Oil Recovery)の一種。CO2を地下に圧入し、CO2の地中貯留と原油回収率向上による経済効果の両立を狙った技術
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