気候変動緩和に貢献するCO2-EOR実施のための「CO2-EORガイドライン(初版)」の公表について
JOGMECは、「安全かつ長期的なCO2の封じ込めを目的としたCO2-EOR実施のための推奨作業指針(CO2-EOR ガイドライン)」を策定し、ここに公表します。JOGMECはこれまで蓄積してきた資源開発の経験を最大限に活用し、CCSの中核機関として、日本企業が進めるCO2-EOR事業への支援を強化してまいります。
JOGMECは、エネルギー安定供給と気候変動の緩和を目指す制度整備のために、CCSガイドライン、CIガイドラインを策定してまいりました。そして今般、CO2を地下貯留層に圧入し、原油を増産する技術であるCO2-EOR(CO2 Enhanced Oil Recovery)を、クリーンエネルギーへの橋渡しとなる重要な手段の一つと位置付け、その適切な実施のための推奨作業指針(ガイドライン)を示すことを目的に、本ガイドラインを策定しました。
本ガイドラインは、CO2の安全かつ長期的な貯留を通じて、エネルギー燃料の低炭素化を図る国内外の事業者及び制度設計者にとって、その事業及び制度設計の一助となることを企図して作成されました。本ガイドライン案を参照いただくことで、温室効果ガス(Greenhouse Gas: GHG)排出削減に寄与するCO2-EOR事業の計画・実施の手順と、GHG排出削減量の算出に関する推奨作業指針をご理解いただける内容となっています。
なお、初版の策定にあたっては、本年3月30日から5月8日の間、意見募集を実施しました。建設的なご意見・コメントを頂戴しましたことに感謝いたします。皆さまからお寄せいただいた意見は、一つずつ検討し、反映できる項目については素案を修正いたしました。その他のご意見・コメントも今後の検討に活かしてまいります。今後、本ガイドラインをJOGMECの共同研究等で適用し、推奨作業指針としての精度向上に継続して取り組んでまいります。
JOGMECはこれまでに蓄積した資源開発の経験を最大限に活用し、CCSの中核機関として、日本企業が進めるCCS事業への支援を強化してまいります。
皆様からいただきましたご意見と、それに対する対応は以下のとおりです。ご意見をお寄せいただきまして、誠に有難うございました。
エネルギー事業本部 CCS・水素事業部 総括・国際連携課内 ガイドライン事務局
E-mail:guidelines@jogmec.go.jp
本ガイドラインと関連する「LNG・水素・アンモニアの温室効果ガス排出量及びCarbon Intensity算定のための推奨作業指針(CIガイドライン)」の第2版を、下記ニュースリリースで公表しています。
この記事に関するお問い合わせ先
CCS・水素事業部 総括・国際連携課高橋
電話 043-276-9220
総務部 広報課尾崎
電話 03-6758-8106