「JOGMEC/TRCの技術事業戦略」の改定
~エネルギーの安定供給とともにカーボンニュートラルへの貢献を目指す~
JOGMECは、2023年7月26日に「JOGMEC/TRCの技術事業戦略」を改定しました。これは、2050年カーボンニュートラル実現へ向けた社会的要請とエネルギー安定供給を両立するために、「第6次エネルギー基本計画」および「法改正により新たにJOGMECに付与された機能」を踏まえたものです。
JOGMECは、2020年7月に「低炭素社会に向けたJOGMEC/TRC(注1)の技術事業戦略」を策定し、石油・天然ガス開発を取り巻く環境の変化に積極的に対応しつつ、炭化水素資源の我が国への安定供給というJOGMECとしての任務を果たしてまいりました。今般「“2050年カーボンニュートラル”実現へ向けた社会的要請」、「昨今のエネルギー供給の急速な不安定化」をはじめとする周辺環境の変化や、「第6次エネルギー基本計画(注2)」および「2022年11月のJOGMEC法改正により新たにJOGMECに追加された機能」を踏まえ、「カーボンニュートラル社会へ向けたJOGMEC/TRCの新技術事業戦略」へと改定しました。
今回の改定では、「エネルギー安定供給」とともに「カーボンニュートラル」へ技術的に貢献することを目的として、JOGMEC/TRCの技術開発・技術支援における新たな「3つの柱と技術基盤」を定めました。
- 柱1:エネルギー安定供給の維持拡大(石油・天然ガス事業領域)
- 柱2:既存知見を活かしたCCS事業推進への貢献(CCS事業領域)
- 柱3:カーボンニュートラル社会へ向けた新規事業への挑戦(水素・アンモニアなど新規事業領域)
- 技術基盤:上記事業実施の基盤となる「人材/技術力」の維持・強化
「カーボンニュートラル社会へ向けたJOGMEC/TRCの新技術事業戦略」
新技術事業戦略は、従前の技術事業戦略と比して、特に、以下の点を大きく変更しております。
- JOGMEC法改正による追加分野(産業由来CO2の帯水層貯留、水素等製造事業単独)については新規事業であることから、知見獲得が必要と認識し、「柱2」および「柱3」として対応することを明記
- 激動の環境下においても「エネルギー安定供給」、そして「技術基盤(特に人材)」の維持・向上に継続的に取り組んでいくことを明記
JOGMEC/TRCは、本新技術事業戦略に基づき、「エネルギー安定供給」とともに「カーボンニュートラル」へ技術的に貢献してまいります。
(注1)TRC:JOGMEC技術センター(英語名:Technology & Research Center)
(注2)
第6次エネルギー基本計画が閣議決定されました(経済産業省 ホームページ)
カーボンニュートラル社会へ向けたJOGMEC/TRCの新技術事業戦略
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