マレーシア国営石油会社ペトロナス(Petronas)との3者協力覚書(MOC)の署名
~温室効果ガス削減に貢献するCO2越境輸送・貯留に関する初の試み~
JOGMECは、経済産業省(以下、METI)および、マレーシア国営石油会社ペトロナス社(以下、Petronas)と、2023年9月27日、広島県広島市にて開催された、第3回アジアCCUSネットワークフォーラムにおいて、温室効果ガス削減に貢献する、2国間におけるCO2越境輸送・貯留に関する協力覚書(以下、MOC)を署名しました。
第3回アジアCCUSネットワークフォーラムで行われたMOC交換式の様子
(左から エムリー・ハッサン・ユソフ Petronasシニア・ジェネラルマネージャー・カーボンマネージメント、吉田宣弘 経済産業大臣政務官、山本晃司JOGMECエネルギー事業副本部長)
様々な資源を有するマレーシアは日本にとって長らく重要なパートナーであり、本邦企業が参画する多くのエネルギー事業が進展してきました。同国は、石油・天然ガスのみならず、水素・燃料アンモニアといったクリーンエネルギー製造のポテンシャルも高いことから、JOGMECは、2023年3月3日に、Petronasとカーボンニュートラル推進に関する協力覚書(MOC)を締結しています。
さらに、マレーシアは、二酸化炭素(CO2)の地中貯留適地が豊富であることから、今般、温室効果ガス削減に貢献する、2国間におけるCO2越境輸送・貯留に関する検討を推進すべく、これに特化した協力覚書(MOC)を署名しました。
これは、2023年3月3日に東京で開催されたMETI主催のアジア・ゼロエミッション共同体(Asia Zero Emissions Community:AZEC)官民投資フォーラムの声明に基づき、気候変動への対処を世界共通の課題として認識し、エネルギー安全保障を確保しつつ、カーボンニュートラル/ネット・ゼロ・エミッションに向けた協力を推進する趣旨に沿うものです。JOGMECは引き続き、アジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ(Asia Energy Transition Initiative:AETI)(注)などを踏まえ、我が国のエネルギーセキュリティの向上と、マレーシアをはじめとするアジア地域における持続的な経済発展とカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。
(注)
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