【開催報告】志布志国家石油備蓄基地における総合防災訓練の実施について
2023年11月15日
最終更新日:2023年11月15日
JOGMECは、2023年11月10日、国から委託を受けて管理している志布志国家石油備蓄基地(鹿児島県肝属(きもつき)郡東串良町および肝付町、以下「志布志基地」)において鹿児島県石油コンビナート等総合防災訓練(志布志地区)を実施しました。
本訓練は、鹿児島県石油コンビナート等防災計画に基づき、志布志基地における災害発生を想定して行いました。志布志基地は特別防災区域志布志地区に所在しており、同基地および防災関係機関が一体となって総合防災訓練を実施することにより、防災計画に習熟するとともに、関係機関等相互の協力体制を緊密にし、災害の防止と防災活動の円滑な実施を図ることを目的としています。
本年度の訓練は、「東海、東南海、南海および日向灘を震源とするマグニチュード9.1の巨大地震が発生し、志布志基地で震度5強を観測。タンク配管から原油が漏洩し、何らかの原因で原油に着火し、防油堤内で火災が発生した。」との想定で行いました。
訓練は鹿児島県をはじめ地元自治体、警察、消防署等の防災関係者総勢112名と、17台の消防車両等が参加し、自衛防災組織の設置訓練、防油堤内の火災防止のための泡放射(泡シール)訓練、負傷者救出・搬送訓練、消火器による初期消火訓練等が行われ、防油堤内の火災を想定した大型化学高所放水車、甲種普通化学消防車等からの一斉放水訓練を計画通り実施し、無事に終了しました。
JOGMECは、今回の訓練を通じて、災害時の緊急対応および防災関係機関との連携を確認しました。引き続き災害時の対応を万全なものとしてまいります。
志布志基地は、平成5(1993)年12月に完成。
鹿児島県志布志湾内に位置しており、良好な港湾条件に恵まれています。
また、日南海岸国定公園の一部であるため、周囲の景観を損なわず、美しい自然環境との調和を図るため、出島方式をとり、景観への配慮とともに万全な環境保全対策が講じられています。
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現場対策本部設置訓練
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泡放射(泡シール)訓練
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負傷者救出・搬送訓練
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消防車による一斉放水
訓練講評(鹿児島県危機管理防災局消防保安課長)
この記事に関するお問い合わせ先
備蓄企画部 企画課原田
電話 03-6758-8033
総務部 広報課柿平
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