国内石油・天然ガス基礎調査の成果を開示
~新たに新規調査3件と既存調査の追加資料2件が利用可能となりました~
JOGMECは、国内石油・天然ガス基礎調査の成果を開示しております。2024年5月15日に資源エネルギー庁により、新規調査結果3件と既存調査の追加資料2件が開示されましたので、お知らせいたします。
JOGMECは経済産業省資源エネルギー庁からの受託事業の一環として、国に帰属する資産である「基礎物理探査」、「基礎試錐」、「補助試錐事業(注1)」および「二酸化炭素貯留適地調査事業」により得られた成果物(調査報告書および取得データ)の管理を代行するとともに、本邦石油開発会社などによる利用に際しては利用申請の窓口業務を行っています。
1968年よりこれまでに259件の成果(基礎物理探査147件、基礎試錐88件、堆積盆地再評価1件、補助試錐事業1件、二酸化炭素貯留適地調査事業報告書22件)が利用可能となっておりますが、今回新たに「基礎物理探査2件」、「堆積盆地再評価1件」の調査結果が公開となりました。
さらに、既に開示中である「二酸化炭素貯留適地調査事業」の2調査において、令和5年度分成果報告書が追加で開示されました。
(注1) 国内石油天然ガスに係る地質調査事業費補助金による掘削調査事業(試錐)
- 令和4・5年度「福島沖3D」
・取得、処理、解釈報告書
・3D地震探査データ(PSTMデータ・Angle Stackデータ・速度データ・フィールドデータ)
・地質解析データ(ホライゾン・断層データ)
- 令和4・5年度「常磐沖東部3D」
・取得、処理、解釈報告書
・3D地震探査データ(PSTMデータ・Angle Stackデータ・速度データ・フィールドデータ)
・地質解析データ(ホライゾン・断層データ)
- 令和4・5年度「常磐沖堆積盆地」
・解釈報告書
・統合3D地震探査データ(PSTMデータ・速度データ・断層アトリビュート)
・再整備物理検層データ(基礎試錐「気仙沼沖」「相馬沖」「常磐沖」;LASファイル形式)
・地質解析データ(ホライゾン・断層データ・GISデータ)
・基礎物理探査「阿武隈リッジ南部3D(平成21年度取得)」再処理報告書・再処理データ(PSTMデータ)
・音響インピーダンス・インバージョンデータ(基礎物理探査「常磐沖北部3D」エリア内)
・基礎試錐「相馬沖」および「常磐沖」カッティングス試料のジルコン年代測定報告書
・基礎試錐「相馬沖」石灰質ナンノ化石再調査報告書
・常磐沖堆積盆地におけるシーケンス層序学的解析報告書
・常磐地域における泥質岩の有機地球化学分析報告書
二酸化炭素貯留適地調査事業報告書(令和5年度実施分、事業実施者:日本CCS調査株式会社)
- 秋田沖・本荘沖
・報告書
-地震探査データ取得・処理
-地質解析と貯留可能量評価
-貯留層シミュレーション(本庄沖の東部)
-貯留ポテンシャル評価
・3D地震探査データ(令和4年度「本荘沖3D」)
・地質解析データ(ホライゾン・断層データ・ポリゴンデータ)
- 技術・事業性検討報告書(注2)
・令和5年度 二酸化炭素貯留適地調査に係る調査・解析・検討の実施報告書
-貯留層シミュレーションによる貯留可能性検討(境界条件・圧入レート)
-浅海域等での探査候補地リストアップ参考資料
-岩石力学的評価、誘発地震に関する文献調査
-二酸化炭素貯留ポテンシャルマップ、貯留可能量振れ幅評価
・令和5年度 貯留適地調査事業技術手引書
・令和5年度 貯留適地候補の拡大、貯留適地選定に向けた課題
(注2)特定の調査エリアを定めていない、技術検討や事業性検討等の調査報告書
成果利用に際しての具体的な手続きについてはJOGMEC基礎調査窓口(kisochosa@jogmec.go.jp)までメールにてお問い合わせください。
この記事に関するお問い合わせ先
探査部 国内探査課古川、山根
電話 03-6758-8083