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【開催報告】旧松尾鉱山新中和処理施設(岩手県八幡平市)における災害・事故対応訓練の実施
~迅速かつ的確な情報発信など危機管理能力の向上のための取組~

2024年12月17日

 JOGMECは、2024年12月13日、岩手県八幡平市の「旧松尾鉱山新中和処理施設」において、岩手県をはじめとする関係各機関と連携して、大地震発生を想定した大規模災害訓練を実施しました。

旧松尾鉱山新中和処理施設全景(夏期)

 JOGMECが岩手県から維持管理を受託している「旧松尾鉱山新中和処理施設」(注1)では、大地震等を想定した大規模災害訓練を定期的に実施しており、関係機関とともに災害発生時における緊急対応の確認を通じて職員はじめ関係者の危機管理意識の向上に努めています。

 今年度は、新中和処理施設近傍で震度6弱の地震が発生し商用電源停止、非常用発電に切り替わるも両電源の交わる受電~地下電気室間のハンドホール内の高圧ケーブルが破損して火災が発生し、全面的な停電となることを想定した訓練を実施しました。
 
 JOGMECでは、岩手県をはじめ関係機関と連携して、今後も様々なケースや条件を想定した災害訓練の実施を通し、災害・事故対応への備えを万全なものとし新中和処理施設の確実な維持管理に努め、永続的な北上川の清流化に貢献してまいります。

(注1)旧松尾鉱山新中和処理施設
かつて硫黄を採掘した旧松尾鉱山から流出する強酸性坑廃水を中和処理する目的で、1982年4月から旧金属鉱業事業団が、2004年2月からは旧金属鉱業事業団の業務を承継したJOGMECが施設の維持管理を24時間365日実施、42年にわたり無事故操業を続け、北上川の清流化に貢献しています。

訓練の概要

 事故発生時における関係機関への迅速かつ的確な情報発信、現地対策本部/災害対策本部の設置、緊急対応に係る体制・方法を確認するための現場実地訓練、「旧松尾鉱山坑廃水中和処理施設維持管理連絡会議」の開催による炭酸カルシウム(中和剤)の河川への直接投入(以下、炭カル河道投入)に係る意思決定(模擬)等を実施しました。
大規模災害訓練フロー図
  1. 緊急連絡・現地対策本部の設置
    (1)連絡体制図に基づく関係機関への緊急連絡(電話、ファクス、メール)
    (2)トラブル事故発生時の緊急点検、状況報告
    (3)現地対策本部を松尾管理事務所に設置して情報収集・発信
  2. 災害対策本部の設置
    情報収集・発信(JOGMEC本部会議室に設置)-Web形式で現地と接続
  3. 現場実地訓練
    ハンドホール内部の火災発生を想定して、初期消火訓練を実施(事前に撮影した消火訓練風景(11月12日実施)の映像をWebにて共有)。
  4. 「維持管理連絡会議」の開催による炭カル河道投入の決定(模擬)

訓練の様子

  • 現地対策本部(松尾管理事務所)

  • 災害対策本部(JOGMEC本部)

  • 現場実地訓練(1)(初期消火訓練)(注2)

  • 現場実地訓練(2)(初期消火訓練)

(注2)現場実地訓練は2024年11月12日実施

参考

この記事に関するお問い合わせ先

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総務部 広報課高山

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