ベトナムにおけるCCS事業推進に向けた協力覚書を締結
-ベトナム国内におけるCCS事業立ち上げに係る協力推進-
JOGMECは、2025年10月17日、ベトナム国家産業エネルギーグループであるペトロベトナム社、ENEOS Xplora社、ギソン2パワーLLCと共に、ベトナムにおけるCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)事業の立ち上げに向けた協力に係る覚書(MOU:Memorandum of Understanding)を締結しました。
本覚書は、ベトナム国内におけるCO2排出源からの回収・分離、輸送、貯留を網羅するCCSバリューチェーンの構築に向けた協力を目的としたものであり、同日マレーシア・クアラルンプールで開催された「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」第3回閣僚会合におけるMOUセレモニーにて披露されました。
JOGMECは、2025年10月17日、ベトナム国家産業エネルギーグループであるペトロベトナム社、ENEOS Xplora社、ギソン2パワーLLCと共に、ベトナムにおけるCCS事業の立ち上げに向けた協力に係るMOUを締結しました。本覚書は、同日マレーシア・クアラルンプールで開催された「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」第3回閣僚会合におけるMOUセレモニーにて披露されました。
JOGMECとペトロベトナム社は、2007年に包括的協力覚書を締結して以来、エネルギー事業に関連する様々な共同事業に取り組んできました。2022年には、MOUの対象範囲にCCS、水素等を含め、関係を一層強化しております。
この枠組みに基づき、両者は2024年2月にベトナムにおけるCCS調査に関する共同スタディ協定を締結し、民間主導によるベトナム国内でのCCS事業の立ち上げに向けた各種スタディおよび理解促進活動を実施してきました。スタディの一部はENEOS Xplora社に委託され、ベトナム沖合において有望なCO2貯留エリア候補が確認されました。
また、理解促進活動を通じて、現地タインホア省でギソン2火力発電所を操業するギソン2パワーLLCが、同発電所から排出されるCO2の削減を目的としたCCS事業への関心を表明しました。これを受けて、ペトロベトナム社およびENEOS Xplora社を含む四者による協力体制が構築され、今回の協力覚書締結に至りました。
本覚書は、ベトナム国内におけるCO2排出源からの回収・分離、輸送、貯留を網羅するCCSバリューチェーンの構築に向けた協力を目的としており、今後の脱炭素社会の実現に向けた重要な一歩となります。本覚書の締結により、ベトナムにおけるCCS事業環境の整備が一層進展することが期待されます。JOGMECは、今後もAZECへの積極的な貢献を通じて、カーボンニュートラルの実現に向けた日越両国の協力関係の強化に努めてまいります。
署名式
左から、青山ENEOS Xplora常務執行役員、 森 エネルギー事業本部長、 ミン ペトロベトナム探鉱・生産副部長、 チョイ ギソン2パワーLLC社長
AZEC第3回閣僚会合における MOUセレモニー
左から、青山ENEOS Xplora常務執行役員、 森 エネルギー事業本部長、 武藤経済産業大臣 ロン ベトナム商工副大臣 ミン ペトロベトナム探鉱・生産副部長、 チョイ ギソン2パワーLLC社長
この記事に関するお問い合わせ先
CCS事業部 地質構造調査課加藤、吉松
電話 03-6758-8701
総務部 広報課長田
電話 03-6758-8106